モリサワは6月23日、2022年秋にリリースする新書体において、「インパクト」「ゆるポップ」「ロマン」「オールド」といった4つのジャンル別にデザイン書体などを強化すると発表した。

  • モリサワ新書体2022(和文編)

「インパクト」のジャンルは、雷鳴で割れたような端々の装飾がパワフルな迫力を与える書体「イカヅチ」や、独特の印象を与える書体「ラピスエッジ」「ラピスメルト」など5ファミリー。ゲームやコミックなど、コンテンツの世界観を演出するシーンで使いやすい。

  • 字面が大きめで迫力を感じさせる書体がそろう「インパクト」

「ゆるポップ」のジャンルは、低い重心とやや下にすぼまるプロポーションを持つ、レトロであどけない雰囲気の書体「ココン」や、筆ペンで書いた文字をイメージしたゆる可愛い書体「ぽってり」のほか、自由な字形と小さめの字面が特徴の「プフ」シリーズなど8ファミリー。親しみやすさや柔らかい印象を与えたいシーンに適する。

  • あどけなさや遊び心を感じさせる書体が揃う「ゆるポップ」

「ロマン」のジャンルは、やや低めの重心をもつスクエアな骨格の漢字を共通としたハイコントラストな書体「翠流ネオロマン」「翠流デコロマン」のほか、かな書体に漢字を追加した書体「白のアリス」「オズ」の4ファミリー。エレメントなどに装飾が取り入れられ、ひと目見ただけでレトロかつ華やかな印象を与えるラインナップだ。

  • 個性的な装飾を取り入れたレトロ可愛い書体が揃う「ロマン」

「オールド」のジャンルは、楷書体や活字からインスパイアされたオールド系の明朝体「霞青藍」「霞白藤」に加え、ペン字風のデザイン書体「白妙」「白妙 オールド」など8ファミリー。秀英にじみシリーズからは「秀英四号太かな」をベースに“にじみ”を再現した書体「秀英にじみ四号太かな」、字游工房からは繊細なニュアンスの違いが楽しめる本文用書体「文游明朝体 古雅かな」「文游明朝体S 朝靄かな」「文游明朝体S 水面かな」が追加される。

  • 筆や活字の雰囲気を残したクラシカルな印象の書体が揃う「オールド」

なお、書体25ファミリーは2022年秋の提供を予定している。各書体の詳しい解説は、モリサワ公式noteを参照のこと。