アニメ監督である渡部高志さんが6月14日に投稿したツイートが、ネットで「世知辛い」「これほどの人でも転職を考えるのか」と注目を集めている。

渡部高志さんは、アニメ化した「スレイヤーズ」や「灼眼のシャナ」の監督として知られている。当該ツイートでは、「2年ほど前、もうアニメなんかやめようと思い立ち本気で転職を考え、人材登録サイト経由で応募」したとのこと。しかし「ことごとくだめで、シルバー人材センターに行けと言われ、求人が軽作業、夜勤の守衛、ぐらいしかなく手取り12万程度。63歳での転職は絶望と悟った。」として、「厳しい世の中だ。結局転職できぬまま今に至る。」との投稿が、反響を呼び、記事執筆時点で、当該ツイートは、いいね数2.5万件、リツイート数5,800件にのぼっている。

また渡部さんは「自分からアニメを消したら、ほぼ無価値の人間だ。だがいつまでもこの仕事は続けられない。やがて大きくステージが変わるだろう。その時どうすればいいのかまだ見えていない。」と続けた。

ネット上では、「続けて欲しいです。」「個人的にですが、続けて欲しいです!アリア(緋弾のアリア)、シャナ等監督の作品の中にはかなり青春時代の思い出があるので。」と応援する声のほか、「本当に転職は大変なんです」「45の時で既に厳しくて、50になって更に厳しいですよ…、」などの声が寄せられた。また、「渡部監督ほどの人でも厳しいのか」など現実を嘆く声も多い。クールジャパンとはなんだったのかと考えさせられた人もいたようだ。