米電気自動車大手テスラのCEOで、今年の世界長者番付でトップにもなったイーロン・マスク(Elon Musk)氏と、あろうことか自分の年収を比較し、金銭感覚の差を体感できるというWebサイトに注目が集まっている。

  • イーロン・マスクと自分の「金銭感覚」を比較できるサイトが話題に

    世界長者番付1位のイーロン・マスク氏と自分を比較できる

このサイトの名前は、「You vs. A Billionaire」。2021年のマスク氏の推定純資産は1210億ドル(約16兆円)だとしており、この金額と各自の年収を基準に比較しているようだ。サイトをスクロールしていくと多数の支払い例が表示され、マスク氏との金銭感覚の差が味わえる。

  • 試しに、自分の年収1.5万ドルでやってみた。自分が1ドル使うのと、イーロン・マスクが1,210億ドル使うのが同じ感覚だと…

試しに1.5万ドル(約200万円)と入力すると、「イーロン・マスクの年間収益は、あなたの年間収益の1,210億倍」。つまり、自分が1ドル(約134円)使うのと、マスク氏が1,210億ドル使うのが同じ感覚だそうだ。また「ポケットの中の20ドル(約2,600円)を見つけた喜びと、同じ喜びをマスク氏が味わう場合は、1.6億ドル(約210億円)を見つける必要がある。」だそうだ。この他にも、自分にとっての大きな買い物が、マスク氏にとってどれくらいの価値かも紹介している。「フル装備のテスラモデルSは、15万ドル(約2,000万円)で購入できるが、これは、マスク氏にとっては、わずか0.02ドル(約3円)の感覚。」とのこと。

さらにサイトを下にスクロールしていくと今度は、マスク氏と自分との比較から、貧困層との比較へとシフトする。「あなたが年間稼ぐ1.5万ドルと比較して...あなたのドルは、極度の貧困状態にある人にとって22倍の価値がある。」とされ、最後には、「あなたはイーロン・マスクではないかもしれませんが、他の多くの人にとっては非常に裕福です。何百万人もの人々の生活を改善するためにどのように役立つかについて知りたい場合、GiveWell.orgにアクセスして、慈善団体に寄付してください。」とチャリティ参加を促してくる。マスク氏との金銭感覚を最初に取り上げ、次に貧困層との比較をする。この落差を利用した慈善活動となっていた。

  • 世界の少なくとも10%にあたる7億5,000万人以上が、1日1.90ドル以下の極度の貧困状態にあるとされた

ネット上では「世界がまるで違いすぎて笑った。」「イーロンマスクになりたい」「やっぱりイーロンマスクやばすぎる」などの声が寄せられた。