デマント・ジャパンは5月19日、フィリップスのAI搭載補聴器「フィリップス ヒアリンク9030/7030/5030」シリーズを拡充し、低価格帯のモデル「3030」と「2030」を発売した。フィリップス補聴器取扱店舗で販売する。

価格はオープンで、店頭予想価格は「3030」が150,000円前後、「2030」が100,000円前後。カラーは肌や髪の色に合わせ、ベージュ、グレー、ブラック、トープ、ブラウン、ダークグレーの6色を揃える。

  • フィリップス ヒアリンクシリーズに低価格帯のモデルが追加

「フィリップス ヒアリンク 9030/7030/5030」は、フィリップスブランドの補聴器で初めてAI音声処理技術を搭載し、周囲のノイズを減らして会話が聞き取りやすいシリーズ。今回新しく低価格帯の「3030」と「2030」が追加された。

装着タイプは、耳穴にレシーバーを挿入し、本体を耳の後ろに装用する外耳道レシーバー型(以下ミニRITE)と、レシーバーが内蔵する本体を耳にかけて、イヤーピースを通して音を届ける耳かけ型(以下ミニBTE)の2種類を提供。

  • 本体を耳の後ろに装用するミニRITE

  • イヤーピースを通して音を届けるミニBTE

電源はミニRITEとミニBTEのそれぞれで、リチウムイオン電池の充電式と、空気中の酸素を用いるアルカリ一次電池である空気電池式を用意する。充電式は1回の充電で1日間利用でき(使用環境によって異なる)、充電時間は約3時間。

それぞれ2種類ずつの型・電源を組み合わせた計4種類をラインナップしている。適合範囲は充電式の2モデルが軽度~高度・重度難聴(105dBHLまで)で、空気電池の2モデルが軽度~高度難聴(85dBHL)まで。

機能面では、独自開発の「AIサウンドテクノロジー」を搭載。開発段階で1,000万以上の音環境を学習させたAIが音声処理を行い、騒がしい環境下でもノイズを低減し、会話をよりはっきり聞き取れるという。また、ハウリングのリスクも軽減させるとしている。

スマートフォンやタブレットなどにBluetoothで接続し、音声をストリーミングして直接補聴器に届ける。また、新たにiOS(iPhone 11以降かつiOS15.2以降)向けの「ハンズフリー通話機能」を追加した。

このほか「リモートフィッティング」に対応。「Philips HearLink Connect」のアプリをダウンロードし、スマートフォンなどを補聴器に接続すると、オンラインで専門家と補聴器を調整できる。