パナソニックは、BDレコーダー「全自動DIGA」の2022年モデル5機種を5月27日に発売する。価格はオープンプライス。店頭価格は、4Kチューナー機の最上位「DMR-4X1002」が33万円前後、2Kチューナー機の最上位「DMR-2X602」が18万円前後など。

  • 4K全自動DIGA「DMR-4X1002」

  • 2K全自動DIGA「DMR-2X602」

ラインナップと店頭予想価格、チューナー数と録画可能時間の目安は以下の通り。チューナーの種類や数、内蔵HDDの容量以外の主な機能はほぼ共通で、4K全自動DIGAでは4K Ultra HD Blu-ray再生にも対応する。

■4K全自動DIGA

  • 「DMR-4X1002」:33万円前後
    11チューナー / 10TB(4K全録1ch×13日間、2K全録8ch×28日間、2Kまたは4Kの通常録画)
  • 「DMR-4X602」:19万円前後
    7チューナー / 6TB(4K全録1ch×7日間、2K全録4ch×28日間、2Kまたは4Kの通常録画)
  • DMR-4X602

■2K全自動DIGA

  • 「DMR-2X602」:18万円前後
    11チューナー / 6TB(2K全録10ch×28日間、2Kの通常録画)
  • 「DMR-2X302」:10万円前後
    7チューナー / 3TB(2K全録6ch×24日間、2Kの通常録画)
  • 「DMR-2X202」:7.5万円前後
    7チューナー / 2TB(2K全録6ch×16日間、2Kの通常録画)
  • DMR-2X302

  • DMR-2X202

選択した複数の放送チャンネルを全部録り続け、事前の録画予約を不要にした「全自動DIGA」の最新機種。

パナソニックでは、録画や削除の手間がかからず、見逃しのストレスもない全自動DIGAの視聴スタイルと動画配信サービスの視聴スタイルは似通っていて相性が良いとしており、「(録画した)テレビ番組をネット動画のように楽しむ」をコンセプトに、全自動DIGAの使い勝手を大幅に強化した。

  • 全自動DIGAの基本利用イメージ

  • 全自動DIGAのホーム画面

新たにユーザーの好みをAIで分析し、DIGAユーザーの録画/再生ランキングといった情報を元に、録画済みの未視聴番組をレコメンドする「おすすめ録画一覧」(AIおすすめ)機能を搭載。従来の「新着番組」機能を進化させたもので、ユーザーの好みに近い番組を一覧表示。使えば使うほど、好みにマッチした番組を表示するようになるという。同機能はスマートフォンアプリ「どこでもディーガ」(無料)にも対応し、外出先でも見たい番組がすぐ探せるようにした。

  • 「おすすめ録画一覧」(AIおすすめ)機能を新搭載

  • 録画済みの未視聴番組をジャンル毎にレコメンドしてくれる

  • 「おすすめ録画一覧」機能のイメージ

また、イッキ見視聴に便利な機能として、「次エピソード自動再生」機能を2022年モデルから新搭載。ドラマやアニメなどの毎週放送されるシリーズ番組を再生すると、再生終了10秒前に“次に再生するおすすめ番組”を画面右下にポップアップで通知し、そのまま待てば次の回が自動で再生されるもので、動画配信サービスのような使い勝手を実現した。なお、いわゆる“寝落ち”に配慮し、3連続で無操作の場合は連続再生を止める仕様になっている。

  • 「次エピソード自動再生」機能の通知デモ

  • 「次エピソード自動再生」機能の利用イメージ

  • ドラマやアニメなどの一覧リスト。次エピソード自動再生を使えば、一覧リストに戻ることなく次のエピソードを連続再生して楽しめる

他にも、1分ごとのプレビュー画面から見たいシーンにすぐに飛べる「プレビューサーチ」機能を搭載。文字情報表示から気になるシーンを見始められる従来の「シーン再生」機能はパナソニックが提供している「DiMORA」のプレミアム会員(有料)が必要だったが、プレビューサーチを追加することでDIGA本体操作時の使い勝手を高めた。

  • 「プレビューサーチ」機能のデモ

  • 「プレビューサーチ」機能の利用イメージ

そのほか、DIGAの2021年秋冬モデルで採用した以下の機能を、新しい4K/2K全自動DIGAに搭載。各表示領域の背景色は白から黒に変更し、画面のまぶしさを抑えた。また、細かなところでは設定の各種項目をまとめ、新しいユーザーインターフェースに置き換えている。

  • 新チャンネル録画一覧(番組表の表示領域や、1時間枠内に表示する番組数を拡大)
  • 新ジャンル別録画一覧(録画番組リストの表示領域や、ジャンル別ラベルの表示、文字数などを拡大)
  • 音声付き早見再生(1.3/1.6倍)
  • 新しいチャンネル録画一覧の表示。表示領域が広くなった

  • 従来のチャンネル録画一覧は表示領域がやや狭い印象

  • チャンネル録画一覧の改良イメージ

  • ジャンル別録画一覧の表示も改良している

  • 新しい全自動DIGAの設定画面

  • 従来の全自動DIGAの設定画面は、再生画面に重ねてポップアップ表示される

音楽や写真のサーバー機能が利用できる「おうちクラウド機能」に対応し、本体にはBluetooth機能を搭載。「どこでもディーガ」アプリを手持ちのスマートフォンにインストールしていると「ただいま転送」が利用できる。帰宅時にスマホのBluetoothの電波をDIGAが検出し、自動でスマホの写真をレコーダーのHDDへバックアップしたり、持ち出し予約した録画番組や音楽をスマホ側に転送するよう設定できる機能で(転送は無線LANを介して行う)、1080pフルハイビジョン画質での番組持ち出しにも対応する。

  • 手持ちのスマホに録画番組を持ち出す「ただいま転送」が利用可能

HDMI出力は、4K機では映像・音声で各1系統の計2系統を装備。2K機はいずれも映像・音声共通の1系統のみとなる。また、最上位機「DMR-4X1002」のみ、本体下部にインシュレーターを装備してAV機器らしいたたずまいとした。

  • DMR-4X1002の背面はブラック仕上げで、HDMI出力は映像・音声で各1系統、計2系統を装備。下部にはインシュレーターが見える

  • DMR-2X602の背面。DMR-4X1002以外はすべてグレー仕上げとなる。2K機のHDMI出力は映像・音声共通の1系統のみ

新しい全自動DIGAに付属するリモコンは、テンキーのかな印字を削除してシンプルな見た目に刷新し、一部のボタン表記も改めている。

  • 新しい全自動DIGAに付属するリモコン(左)、従来のリモコン(右)と比べると、テンキーのかな印字が消えてシンプルな印象に

新全自動DIGA発売に合わせて、「どこでもディーガ」アプリ刷新

新しい全自動DIGAの発売に合わせて、「どこでもディーガ」アプリをリニューアル。再生画面のシークバーはこれまで画面上部にあったが、新バージョンでは下部に移動し、スマホ視聴時に片手の親指で操作しやすくした。画面下部にあった再生ボタンなどはシークバーの上に配置し、より大きく操作しやすいデザインに変更している。

  • 「どこでもディーガ」アプリがリニューアル

  • 「どこでもディーガ」の番組再生画面の新旧比較

さらに、ディモーラ有料会員向けの「プレビューサーチ」機能も新たに追加。これまでは時間表示しかできなかったが、プレビュー表示が可能になり、気になるシーンからすぐに再生できるよう機能強化する。また、アプリのロゴ(アイコン)も、パナソニックのIoTアプリとデザインを統一する。

  • 「プレビューサーチ」機能を新たに追加