NTTドコモ モバイル社会研究所は4月11日、シニアの携帯電話・スマートフォン所有状況についての調査結果を発表した。60代のスマートフォン所有率が9割を超えたという。
シニアのスマートフォン所有率は上昇傾向
同調査は2018年から毎年実施されており、シニアのスマートフォン所有率は上昇傾向が続いている。2021年の前回調査と比較して、60代は80%から91%、70代は62%から70%にそれぞれ上昇した。
60代の携帯電話未所有は2018年時点で10%を切っており、当時はスマートフォン52%、フィーチャーフォン46%とほぼ拮抗していた。4年間でフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が急速に進んだ背景としては、3G終了などの影響も考えられる。
70代は2019年にスマートフォンとフィーチャーフォンのシェアが逆転し、2022年時点ではスマートフォンユーザーが7割に達したが、フィーチャーフォンユーザーも2割以上残っている。
60代の6割は「5年以上スマホを使っている」
60代・70代のスマートフォン所有者に対し、スマートフォンを持ち始めた時期、所有期間を質問した。60代は5年以上が61%、7年以上も45%と早くからスマートフォンを使っている傾向がある。
70代の回答は割れており、ほぼ普及しきっている60代と比べると、ここ数年で提案を受けたり必要性を感じて新たに持ち始めた人が多いようだ。
調査概要
- 調査方法:訪問留置調査
- 調査対象:関東1都6県・60~79歳男女
- 有効回答数:709
- サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付
- 調査時期:2022年1月