NTTドコモのモバイル社会研究所は3月30日、子供のキッズケータイ/スマホ持ち始めの時期についての調査結果を発表した。調査結果によれば、キッズケータイの持ち始め平均年齢は8.09歳、スマホの持ち始め平均年齢は10.63歳。2019年の調査から、それぞれ約1歳/約0.7歳低年齢化しているという。

発表された調査結果は、2019年~2021年に実施した親と子に関する調査の中から、関東1都6県における小中学生のキッズケータイ/スマホ持ち始め時期についてまとめたもの。調査時期は2019年9月、2020年9~10月、2021年11月。

キッズケータイ(フィーチャーフォンを含む)の持ち始め時期を集計したものが次のグラフ。2021年の平均持ち始め時期(年齢)は8.09歳となっており、これは2019年の9.11歳から約1歳の低年齢化。男女別ではこれまで男子のほうが持ち始め時期が遅い(平均年齢が高い)傾向があり、2019年は0.20歳、2020年は0.45歳の男女差があったが、2021年は男女差が0.03歳まで縮小。低年齢化と同時に男女差が縮小する傾向が見られた。

  • キッズケータイ持ち始め時期

    小中学生のキッズケータイ持ち始め時期

スマホの持ち始め時期も同様に低年齢化が進む。2021年の平均持ち始め時期(年齢)は10.63歳で、2019年の調査からは0.71歳、2020年調査から0.21歳低年齢化している。こちらは男女差が維持されており、2019年の男女差が0.32歳なのに対し、2021年は0.36歳となっている。

  • スマートフォン持ち始め時期

    小中学生のスマートフォン持ち始め時期

続いて持ち始め時期の分布をみていこう。

キッズケータイについては、ピークが7歳。小学校低~中学年のうちに持ち始めることが多いようだ。高学年になってからの持ち始めが少ないのは、この時期になるとキッズケータイではなくスマートフォンを選ぶことが多いためだろうか。

  • キッズケータイ持ち始め時期の年齢分布

    キッズケータイ持ち始め時期の年齢分布

スマートフォンは、ピークが12歳。小学校卒業~中学校入学の時期に持ち始めるケースが多いのではないかと思われる。

  • スマートフォン持ち始め時期の年齢分布

    スマートフォン持ち始め時期の年齢分布

調査概要

子どものケータイ利用に関する調査2019

  • 調査方法:訪問留置調査
  • 調査対象:全国在住の小中学生の子供とその保護者
  • 有効回答数:1,000組の親子
  • サンプリング:層化二段抽出(クォータサンプリング法/都市規模別性年代)
  • 調査時期:2019年9月

子どものケータイ利用に関する調査2020

  • 調査方法:訪問留置調査
  • 調査対象:全国在住の小中学生の子供とその保護者
  • 有効回答数:1,100組の親子
  • サンプリング:層化二段抽出(クォータサンプリング法/都市規模別性年代)
  • 調査時期:2020年9~10月

2021年親と子の調査

  • 調査方法:訪問留置調査
  • 調査対象:関東1都6県・小学生および中学生とその親
  • 有効回答数:500
  • サンプリング:QUOTA SAMPLING
  • 調査時期:2021年11月