ショップジャパンを運営するオークローンマーケティングは4月7日、卓上タイプの小型冷風扇「ここひえ」の新モデルを発表した。内部の機構を改良して従来モデルよりも4割静かにしたほか、最大風量を従来の2倍に引き上げて体感的な涼しさを3割高めた。「首振りの角度が広すぎる」という声を受けて、首振り範囲の狭いモードも新たに追加した。エアコンよりも省電力で使えることを売りに、テレワークやキャンプなどでの利用を見込む。価格は8,980円で、4月7日から販売する。

  • 騒音4割カット、涼しさ3割アップで実用性を高めた卓上タイプの小型冷風扇「ここひえ」

モバイルバッテリーなどのUSB電源で駆動する卓上タイプの小型冷風扇。気化熱現象を利用して涼感をもたらす仕組みで、単に風を当てる扇風機と比べて高いクールダウン効果が得られる。

同社は毎年ここひえのモデルチェンジを実施しており、今回登場したのは第4世代モデルとなる。おもな改良点は以下の通り。

  • 駆動時の騒音は従来モデルよりも4割減に(最大風量時)
  • 風速を従来モデルの2倍に高め、体感的な涼しさを3割アップ
  • ひと晩連続で使った際の電気代は約0.9円
  • 首振り機構は可動範囲を従来よりも狭めたモードを追加
  • 第4世代のここひえ。箱形のボディはコンパクトにまとまっており、上部の持ち手を使って手軽に持ち運びできる

  • 第3世代モデル(左)と比べると一回り大きくなったが、デザインの質感は高まった

  • 一般的なエアコンと比べると、電気代は9割以上も低い

まず改良したのが、運転時の騒音。従来モデルに対して「うるさくて睡眠時に使いづらい」という意見が寄せられたことを受け、機構の改良で騒音を抑えた。最小風量(おやすみモード)は図書館と同等の静かさ(約39.1dB)にし、最大風量時も従来モデルよりも4割静かにした。

  • 風量を高めて涼しさをアップした。前面のルーバーは上下に調整できる

静音にしつつ、内部の機構を改良して風速を従来モデルの2倍に高め、体感温度のクールダウン効果を約3割高めた。電気代は、最大風量・首振りなしの状態で8時間動作させた場合、約0.9円に抑えた。

首振り機構も改良した。初めて首振り機構を搭載した従来モデルは「首振りの角度が大きくて涼しさが拡散されてしまう」という意見があったことを受け、新たに首振り角度を30度に抑えた標準モードを追加し、70度と2段階で切り替えられるようにした。

  • 首振り機構は、新たに角度を狭くした標準モードを追加した。ワイドな方が好まれると思いきや、涼しさを拡散させたくないというニーズが強いとのこと

内部の気化フィルターはカビが繁殖しづらい防カビ防菌仕様で、フィルターは取り外して水洗いできるため清潔な状態を保ちやすい。

  • 内蔵の気化フィルター。吸気部にはホコリ進入防止のフィルターも搭載

  • 水タンクは取り外せるので、ここひえ本体を洗面所まで持ち歩く必要はない

電源はUSBで、市販のモバイルバッテリーやUSB充電器で動かせる。専用のUSB電源アダプターも付属する。水タンクの容量は約600ml。本体サイズはW190×H201×D175mm、重さは約1.5kg。

  • 電源は市販のモバイルバッテリーが使えるので、キャンプなど屋外でも利用できる

  • 5V/2A出力のUSB電源アダプターも付属する