着信音が鳴るので画面を見たら「非通知設定」の文字が。またよからぬ電話か...と無視する人も多いはずです。実際、非通知電話の多くは怪しげな勧誘だったり無言のまま切られたり、いわゆる迷惑電話が大半を占めます。できれば応答したくないですよね。

iPhoneには非通知電話を拒否する機能がないため、着信をスルーするにはキャリアが提供するサービスを利用します。ドコモは「番号通知お願いサービス」(無料)、auは「番号通知リクエストサービス」(無料)、ソフトバンクは「ナンバーブロック」(110円/月)と料金に差はありますが、非通知電話があった場合「お客さまの電話番号を通知しておかけ直しください」といったアナウンスを流したうえで、自動的に切断してくれます。

とはいうものの、非通知電話のすべてが迷惑電話なわけではありません。たとえば、公衆電話。災害時に家族が公衆電話で緊急連絡してきた場合、非通知電話を拒否する設定にしていたらどうしよう? いざというとき子どもと連絡がとれなくなったら困る! 確かに、そう考えると非通知電話対応サービスの利用をためらいそうになります。

しかし心配ご無用。iPhoneの場合、公衆電話からの着信は「非通知設定」と表示されるしくみで、電話機やアプリの設定を利用した迷惑電話としての非通知発信と見分けることはできませんが、ドコモ/au/ソフトバンクの非通知電話対応サービスは公衆電話(および国際電話)を接続してくれます。おやすみモード時はiPhone側で着信を拒否しますが、そうでなければ公衆電話からの着信をつないでくれるのです。

つまり、キャリアの非通知電話対応サービスを有効にしているにもかかわらずiPhoneにかかってきた非通知電話は、公衆電話か国際電話ということになります。意図せず「非通知はNOだけど公衆電話はOK」の設定になっているわけですね。「非通知設定」という表示にドキッとしてしまうかもしれませんが、公衆電話の可能性が高いわけですから、応答するようにしましょう。

  • iPhoneで「非通知はNOだけど公衆電話はOK」