iPhoneで"電気を食う"機能といえば、セルラー通信とWi-Fi、ゲームなどシステム負荷の高いアプリ、そしてディスプレイ。なかでもディスプレイは全体のバッテリー消費量に占める割合が高く、ここを適切に設定しないかぎり、省電力は思うように進みません。

ディスプレイで省電力を図るときの最大のポイントは、明るさです。明るさを抑えるほど、つまり暗いほうが電力消費量が少なくなるため、『設定』→「画面表示と明るさ」画面にある明るさバー(またはコントロールセンターのディスプレイ輝度調整バー)をできるだけ低く設定することが基本です。

『設定』→「アクセシビリティ」→「画面表示とテキストサイズ」にある、周囲にあわせてディスプレイの明るさを変動させる「明るさの自動調節」スイッチも省電力に役立ちます。このスイッチをオンにすると、屋外など明るい場所でiPhoneを使用すると自動的に最大輝度へ近づくため、利用場所によっては消費電力が増える可能性はあるものの、暗い場所へ移動すれば自動的に輝度が下がるので、全体的に見れば省電力に貢献します。

ディスプレイが点灯する時間を極力減らすこともポイントです。『設定』→「画面表示と明るさ」→「自動ロック」画面で、自動ロック(未操作状態が続くと自動的にロックする機能)までの時間をできるだけ短く設定することが、点灯時間の短縮ひいては省電力に貢献します。

なお、有機EL(OLED)ディスプレイ搭載モデルは、ダークモードに設定すると省電力になるものの(黒は発光を伴わないため画面に占める黒の割合が高いほうが消費電力は減る)、輝度が低いときにはそれほど効果がありません。

なんだか面倒だな...という場合は、低電力モードを利用しましょう。低電力モードに切り替えるだけで、ディスプレイ輝度が抑えられ、自動ロックまでの時間は30秒に固定されるようになります。iPhone 13 Pro/Pro Maxの場合は画面を書き換える回数が半分の60Hzに制限されるなど、しっかり省電力のツボが押さえられていますよ。

  • iPhoneのディスプレイ設定における省電力のツボとは