ファーウェイ・ジャパンは3月8日、有機ELディスプレイを採用した2in1 PC「MateBook E」シリーズの国内投入を発表した。本体は12.6型のタブレットPCだが、キーボードを装着すればノートPCのように使える着脱式のPC。中国で先行発売したのち、スペイン・バルセルナで開催した「MWC 2022」にあわせグローバル向けに2月28日に発表されていた。

ラインナップは、Core i5プロセッサと256GBストレージ搭載でキーボードが付属する「DRC-W58」、およびCore i3プロセッサと128GBストレージ搭載で本体のみの「DRC-W38」の2モデル。価格は「DRC-W58」が139,800円、「DRC-W38」が88,800円。

  • MateBook E

MateBookシリーズとして初めて有機ELディスプレイを搭載した2in1 PC。画面サイズは12.6型、画面占有率は90%と高く、4辺が狭額縁となっている。コントラスト比は100万:1、最大輝度は600nit、色域はDCI-P3を100%カバー。第三者認証機関テュフ ライランドが表示品質やアイケア技術を認証する「フルケアディスプレイ2.0」も取得した。

プロセッサは第11世代Intel Core i3/i5を搭載。内部には薄型の空冷式チャンバーや82枚の放熱ファンと言った冷却システムを搭載し、本体側面には大型の排熱孔も備えている。搭載OSはいずれもWindows 11だが、Core i3搭載の「DRC-W38」では、Microsoft Storeのアプリのみダウンロードできる「Sモード」を採用している。

カメラはインカメラが800万画素、アウトカメラが1,300万画素。クアッドマイクとクアッドスピーカーを内蔵し、ビデオ通話や音声通話も可能。5m以内の声を集約する「サウンドピックアップ」や、ノイズを低減する「AIノイズキャンセリング」機能を搭載した。

  • 背面カメラ(1,300万画素)。前面カメラ(800万画素)ともにシングル構成

  • 側面に大型の排熱孔を備えている

Core i5モデル「DRC-W58」のみで同梱されるキーボード「HUAWEI Smart Magnetic Keyboard」は、薄型だがタッチパッドやスタンド機能が統合されている。また、別売とはなるが、同社のデジタルペン「M-Pencil(第二世代)」にも対応。ペンは4,096段階の筆圧検知をサポートし、メモ書きやイラスト用途などに活用できる。ペンは本体側面にマグネットでくっつけられ、そのままワイヤレス充電も可能だ。

このほか機能面では、指紋認証一体型の電源ボタンや、8K出力できるThunderbolt 4ポートの搭載、30分で54%充電できる急速充電、ファーウェイ製品同士が連携する「スーパーデバイス」などに対応している。

DRC-W58の主な仕様

  • OS:Windows 11 Home
  • CPU:Intel Core i5-1130G7
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:256GB PCle SSD
  • グラフィックス:Iris Xe グラフックス(CPU内蔵)
  • 光学ドライブ:―
  • ディスプレイ:12.6型有機ELディスプレイ(2,560×1,600ドット)
  • 通信:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1
  • インタフェース:USB Type-C ×1(Thunderbolt 4、充電、データ転送、ディスプレイポート対応)、ヘッドホンジャック
  • バッテリー駆動時間:約7.4時間(JEITA 2.0)
  • サイズ:W286.5×H184.7×D7.99mm
  • 重さ:約709g
  • カラー:ネビュラグレー

DRC-W38の主な仕様

  • OS:Windows 11 Home(Sモード)
  • CPU:Intel Core i3-1110G4
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:128GB PCle SSD
  • グラフィックス:Iris Xe グラフックス(CPU内蔵)
  • 光学ドライブ:―
  • ディスプレイ:12.6型有機ELディスプレイ(2,560×1,600ドット)
  • 通信:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1
  • インタフェース:USB Type-C×1(Thunderbolt 4、充電、データ転送、ディスプレイポート対応)、ヘッドホンジャック
  • バッテリー駆動時間:約8.1時間(JEITA 2.0)
  • サイズ:W286.5×H184.7×D7.99mm
  • 重さ:約709g
  • カラー:ネビュラグレー
  • 電源ボタンは指紋認証一体型。音量調節ボタンも搭載

  • Type-CポートはThunderbolt 4をサポート。充電やデータ転送、画面出力が行える。本体の下部には、HUAWEI Smart Magnetic Keyboard接続用のコネクタがある

  • 注目機能の1つが、ファーウェイ製品が連携する「スーパーデバイス」。これまでのファーウェイ製品同士が連携する機能はあったが、2021年新たに「スーパーデバイス」という名前が付けられた。写真では、母艦となるMateBook Eと、ファーウェイ製タブレット「MatePad」がワイヤレスでつながり、画面が複製されている

  • 「スーパーデバイス」は、ファーウェイ製品同士が、わかりやすいインタフェースで手軽につなげられ、デバイス間でファイルの転送や画面の表示などが行える。MateBook Eでは、スーパーデバイスの画面に表示されているデバイスをドラッグ&ドロップ操作するだけで、デバイス同士を接続できた

  • 「M-Pencil(第二世代)」のワイヤレス充電が可能。側面にマグネットでくっつけられる仕様だ