Microsoftは3月1日(米国時間)、同社のクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」(ベータ)で遊べるゲームタイトルにフライトシミュレータ「Microsoft Flight Simulator」を追加した。また、PC用のXboxアプリのゲーム管理をアップデート、Microsoft Storeから入手したゲームを納めるフォルダを選択できるオプションを用意した。

「Flight Simulator」は、自分の好きな飛行機を操作して世界中を自由に飛び回れる1979年から続くフライトシミュレータの定番。2020年8月に14年ぶりの新作として登場した「Microsoft Flight Simulator」では、MicrosoftのBingが持つ豊富な衛星画像データにAIを用いて3Dモデルを自動生成。高精度な空港や建物、美しい自然や街並みを楽しめる。ただし、ゲームのサイズが大きく、PCへのインストール・サイズ(Xbox Game Pass)は123GBだ。また、PCで快適に遊ぶにはゲーミングPCが理想的で、Xboxも「Xbox Series X」「Xbox Series S」のみの提供だった。

Xbox Cloud Gamingは、ゲーミング・サブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」のUltimateメンバーが利用できるサービスの1つとして提供されている。ゲームをクラウドで処理して端末にストリーミングする。ゲームのインストールは不要。Xbox Cloud Gamingで「Microsoft Flight Simulator」は最大1080p(30fps)になるが、ネット環境が整っていたら、Xbox One、同サービスの要件を満たす幅広いPC、タブレット、スマートフォンなどを使って、簡単にFlight Simulatorを体験できる。

Xbox app on PCの新しい管理機能は、昨年からXbox Insiderプログラムでテストされていた機能で、1日からWindows 11およびWindows 10のユーザーに展開され始めた。これまでMicrosoft Storeからのゲームのインストールはストレージ・ドライブを選択できたものの、WindowsAppsフォルダにインストール先が固定されていた。新しい管理機能では、ゲームが高度な管理機能に対応していれば、インストール場所として任意のフォルダを選択可能。すでにインストール済みのゲームについても、Xboxアプリでゲームを右クリックしてメニューの「管理」から高度な管理機能を有効化することでゲームのインストール場所を移動できる。また、対応するゲームではファイルへのアクセスや修復も行える。

Microsoftはまた、3月15日にXbox Game Passでの提供が終了になるゲームタイトルを公表した。「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」、「Phogs!」、「Torchlight III」、「The Surge 2」の4作品。「NieR:Automata」は2月に発売から5周年を迎え、アニメ制作が発表されるなど、再び話題になっている。