OPPOは12月15日、同社イベント「OPPO INNO DAY」において、同社初となる折りたたみスマートフォン「OPPO Find N」を発表した。中国国内では12月23日に発売となる。日本国内の発売については未定。

  • OPPO Find N

    OPPO Find N

「OPPO Find N」は、内側にはアスペクト比8.4:9の7.1インチディスプレイ、外側にはアスペクト比18:9の5.49インチディスプレイを搭載した横開きタイプの折りたたみスマートフォン。ウォータードロップ型のヒンジデザインにより、折りたたみ時にバッファとなる空間を確保することで、折りたたみ角度を広げている。同社によれば、認証機関TUVの検証において、他のデバイスと比較して最大80%折目が目立たなくなっているという。またこのデザインは、折りたたみ時の外観でディスプレイ間のすき間をなくし、より一体感を高くすると同時に、内側のディスプレイを傷から保護するという。

  • 内側ディスプレイ・外側ディスプレイ

    内側ディスプレイは7.1インitでアスペクト比8.4:9。外側ディスプレイは5.49インチでアスペクト比18:9

  • 断面図

    断面図。ヒンジ部にウォータードロップ型の構造が見える

ヒンジ構造の内部にあるカムとスプリングユニットにより、ディスプレイは50~120度の角度で固定可能。半開きの状態で利用するフレックスフォームモードでは、ミュージックアプリ、メモアプリ、カメラアプリなどの互換性のあるアプリの使用において効率的に操作できるようにユーザーインタフェースをカスタマイズしている。またカメラを固定しての撮影、ビデオ通話、オンラインミーティングなどの状況においても、さまざまな角度で自立するというメリットが活かせる。

ディスプレイは12層構造で、通常のスマートフォンガラスが0.6mmなのに対し、0.03mmの超薄型ガラス層を追加することで折り曲げと耐久性を両立させたとしている。TUVの検証では20万回以上折り曲げても折目がほとんどつかず、スムーズな動作を維持できるという。

内側ディスプレイは1~120Hzの可変リフレッシュレート、1,000Hzのタッチサンプリングレートに対応したLTPOディスプレイ。内側/外側両方のディスプレイに同レベルの輝度調整と色彩キャリブレーションを施し、ユーザーが両画面をスムーズに利用できるようにした。自動輝度調整は両画面とも10,240段階。

  • 内側ディスプレイ

    内側ディスプレイは最大120Hzの可変リフレッシュレート、1,000Hzのタッチサンプリングレートに対応

ソフトウェア面では、広げた際の大画面を活用するため、横並びのマルチタスクをより直観的に操作できる新しいジェスチャーを搭載。対応アプリ使用時は、画面の2分割や全画面ウィンドウのフローティングウィンドウ化などがジェスチャー操作で行える。アイコンの長押し/ドラッグによる従来の分割ジェスチャにも対応しており、よく使う分割の組み合わせをホーム画面に保存しておくことも可能。ディスプレイの開閉の際にも、内側のディスプレイと外側のディスプレイを切り替えてタスクを自然に続行できるように配慮されている。

アウトカメラは5,000万画素の広角、1,600万画素の超広角、1,300万画素の3眼構成。加えて、内側ディスプレイ/外側ディスプレイの双方にインカメラを搭載。折りたたみ/フレックスフォームモードの利点を活かした撮影ができるようにソフトウェアもカスタマイズしているという。

ディスプレイを開いての撮影時には、外側・内側の両方にプレビューを表示し、撮影者・被写体の双方が確認しながら撮影することが可能。またこのとき、ディスプレイの左右を撮影画面と写真管理画面に分割して利用できるのも効率的。ディスプレイを閉じての自撮り時には外側ディスプレイにプレビューを表示して撮影できる。角度を60度以下にすると見やすい下側のディスプレイにプレビューを移動するといった機能も備えている。

前述のとおり50~120度に開いた状態で固定でき、長時間の撮影も三脚なしのハンズフリーで簡単に行えるという利点を活かせるタイムラプスモードには、「光の軌跡」「夜空」「太陽と雲」の3つのテンプレートを用意。ワンクリックで最適な設定での撮影が行える。

筐体は、デバイスの両外側のエッジに3Dカーブデザインを採用し、手触りのよさと洗練された外観を両立させた。バックカバーと背面カメラモジュールは「OPPO Find X3」の流体曲線デザインを継承しており、カメラの突出部分を視覚的に低く抑えている。カラーはブラック/ホワイト/パープルの3色。

  • カラーバリエーション

    カラーは3色

パフォーマンス面でも、Snapdragon 888を搭載し、最大12GBのRAMに512GBのROMというハイエンド構成。バッテリは4,500mAhの大容量で、約30分で55%、約70分で100%の充電が可能だ。15WのAirVOOCワイヤレス給電、10Wのリバースワイヤレスにも対応しており、電源ボタンでの指紋認証、Dolby Atmos対応のデュアルスピーカーも搭載する。