パイオニアは、Ultra HD Blu-rayの再生も可能なPC用内蔵型BDドライブ2機種を12月に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、スタンダードモデル「BDR-S13JBK」が25,000円前後、同機種をベースに機能や質感を追求したプレミアムモデル「BDR-S13J-X」が39,000円前後。

  • プレミアムモデルのBDR-S13J-X

Serial ATA接続の内蔵型BD/DVD/CDドライブ新製品で、BDやBDXL規格のディスク、アーカイブ用「M-DISC」への再生・記録に対応。4K解像度のUltra HD Blu-ray(UHD BD)再生にも対応し、UHD BDも観られる再生ソフト「Power DVD 14」などが利用できる。対応OSはWindows 8.1/10/11。

フロントベゼルやトレイカバーのデザインを刷新し、ブルーライトが浮かび上がるスモークアクリルとへアラインを組み合わせたデザインにラインアクセントを入れ、質感の高さも追求した。

  • スタンダードモデルのBDR-S13JBK

従来からの高精度なBD-R16倍速などの記録に加え、記録の高倍速化と記録品質向上を実現。また、音楽CDのデータ読み取りの精度を高めた「PureRead 4+」や、リアルタイムでデータ補間の発生頻度を抑える「RealTime PureRead」など、PCで音楽を楽しむための機能を搭載する。

PureRead 4+は、ディスク表面の汚れや傷などによって音楽CDが読み取れないときに、読み取り方法を調整し再度読み取りを行うもの。RealTime PureReadは、リアルタイムでデータの欠落・補間の発生を抑え、音楽CD本来の音質で再生できるという機能だ。

プレミアムモデルのBDR-S13J-Xでは、進化した「オーディオCDチェック」機能を装備。音楽CDの再生品質をチェックして4段階(A~D)で表示し、低い品質レベル(C、D)の場合は設定変更などの対処方法を表示する。ディスク全体の選択に加え、新たに個別の楽曲選択が可能になり、効率的にチェックできるようにした。

さらに、本体や部品にもこだわっており、導通性能を高める低抵抗フラットケーブルに加えて、新たに低ノイズ電解コンデンサを採用。記録再生信号などのノイズを低減するという。防振クッションや防振ゴムを採用し、ディスク回転時の振動を低減。トレイローディング部には、新たに高品質、高信頼性の国内メーカー製DCモーターを採用したほか、トレーにハイエンドオーディオ機器にも採用されている静音塗装を施すことで、静音性と防振性を高めた。内外装には特殊塗装を施しており、ピックアップからのレーザー光の乱反射を抑え、放熱性も高めている。

どちらも記録速度は、BD-R(1層:25GB)が16倍速、BD-R(2層:50GB)が14倍速、BD-R XL(3層:100GB)が8倍速、BD-R XL(4層:128GB)が6倍速。DVD-R(1層:4.7GB)では16倍速記録が可能だ。データ記録時に適切なタイミングでパラメータ補正を行うことで、記録品質を向上させたという。M-DISC(BD) 1層25GBやM-DISC(DVD)への6倍速記録にも対応する。音楽CDは最高48倍速で取り込める。

動作状態からアイドル状態やスタンバイ状態への移行時間を調整し、消費電力を抑える「カスタムエコ機能」を装備する。本体サイズは148×181×42.3mm(幅×奥行き×高さ)、重さは0.74kg。横置きと縦置きの両方に対応する。

ソフトウェアはダウンロード提供となり、「PowerDVD 14」のほかにも、映像編集ソフト「PowerDirector 16」、BDXL対応ディスクライティングソフト「Power2Go 11」、パケットライトソフト「InstantBurn 5」などが利用できる。