開発コード「Alder Lake」こと、第12世代Intel Coreプロセッサの発売が解禁されたのは11月4日のこと。DDR5メモリや対応マザーボードの品薄によって導入のハードルはあまり低くありませんが、アーキテクチャの刷新などによって大幅な性能向上を実現し、評判は上々です。
そんな新プロセッサもおおよそ行き渡ってきた感のある11月19日、東京・秋葉原UDX 2階の催事エリア「AKIBA SQUARE」で、第12世代Intel Coreプロセッサの発売を記念した展示会がメディア・インフルエンサー向けに実施されました。国内で取り扱いのあるBTO PCメーカーやパーツメーカーが揃い踏みしており、いよいよ時勢も落ち着いてきたかのようです。
BTO PCメーカー編
BTO PCエリアでは、国内で取り扱いのあるほぼすべてのメーカーが参加されているという印象。つい最近「メイドイン秋葉原」を引っさげてBTO PC市場に参入した「パソコンショップアーク」の姿は見当たりませんでしたが、次回はぜひ参加して欲しいところです。
パーツメーカー編
パーツメーカーではASRock、ASUS、GIGABYTE、MSIがブースを出展し、第12世代Intel Coreプロセッサの搭載に対応するIntel Z690マザーボードを所狭しと展示していました。中でもASRock、ASUS、MSIに関しては筆者が発表会に参加しており、マイナビニュースでは詳細なレポート記事を紹介中(ASRock編、ASUS編、MSI編)。各メーカーの担当者から発表会記事についてフィードバックを得ることができ、とても貴重な機会になりました。
会場中央で最も大きなブースを展開していたのは、もちろんインテルです。第9世代Intel Coreプロセッサと第12世代Intel Coreプロセッサをそれぞれ搭載している2つのPCを用意し、CPU用ベンチマークソフト「Cinebench R23」の処理速度で比較できるようになっていました。
また、インテルのブースにはMicronの担当者も参加していました。DDR5メモリの供給が十分に行われていないことについては十分認識しているようで、「もしかすると、今日展示品として持ち込んでいるDDR5メモリが各店頭に納入できているものより多いかもしれないです…」とこぼす場面も。DDR5メモリの深刻な市場在庫状況は、このブースにあるものよりも少ないレベルに突入しているのかもしれません。
おまけ 各企業ブースでは関係者向けのプレゼント爆撃が
今回の発表会で個人的に印象に残ったのは、各パーツメーカーが自社ブランドをデザインにあしらったグッズを配りまくっていたことです。会場に入るとCPUグリスをプレゼントされ、パーツメーカーを取材して回るうちに手荷物が急増。これを見越したように、なんとGIGABYTEでは巨大なバッグを配布していました。
関係者向けにグッズを配布してくれるのももちろん嬉しいですが、今回のイベントはメディア・インフルエンサーしか入場できないクローズドなもの。どんなに配布してもあまり紹介されている様子もなく、どうせなら一般客も入場できるイベントで配布したほうがよいのでは…と勝手に心配になりました。