アクアは9月30日、ドラム式の洗濯乾燥機「まっ直ぐドラム(AQW-DX12M)」を発表した。11月上旬から発売し、価格はオープン、推定市場価格は286,000円。

  • アクアのドラム式洗濯乾燥機「まっ直ぐドラム(AQW-DX12M)」

洗濯容量が12kgという大型の製品としては、クラス最小(アクア調べ)の本体サイズとなる幅595×奥行735×高さ943mmを実現。64cm規格の防水パンに収まる。重さは約94kg。

ドラムを水平に配置した「まっ直ぐドラム」は、ドラムの前後で回転の力が均一化される点が特徴的。洗いムラを減らし、洗濯物を絡まりにくくする(洗濯後に取り出しやすい)。乾燥時は、大きな洗濯槽の中で衣類を広げながら乾かすことで、衣類がシワになりにくい。

  • 設置イメージ

液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能と、流れる経路の洗浄機能を搭載。液体洗剤・柔軟剤を入れておくケースは取り外して洗えるため、洗剤や柔軟剤の種類を変更したいときも新旧の銘柄が混ざらずに入れ替えられる。

洗いの動きとしては、ドラムの回転・静止を繰り返して洗剤が溶けた水を衣類全体に浸透させる「オールラウンド浸透洗浄」が基本。ドラム内では、水流によるもみ洗いとともに、槽の上部から下部へと洗濯物を落とすたたき洗いを行い、汚れを落とす。洗濯時間も約29分と高速だ。標準コースの運転時間(目安)は、洗濯~乾燥で約138分。標準使用水量は選択時で約84L。

  • 「オールラウンド浸透洗浄」のイメージ

乾燥運転のあとは内部の乾燥フィルターに糸くずやホコリが付着するが、これを検知して自動的にワイパーで清掃、水で洗い流す。流れたゴミは排水フィルターで受けるため、乾燥フィルターのお手入れは週に1回で済むようになった。合わせて、内部の乾燥風路も水で流してきれいに保ち、経年による乾燥性能の低下を抑える。

洗濯槽と外増の間には、除菌効果が期待できるUVライトを配置。UVライトを照射しながら洗うほか、「エアウォッシュ×UV」、「お湯洗いモード×UV」、「絡み防止乾燥(標準洗乾コース)×UV」という機能にも使われる。

エアウォッシュ×UVは、槽内に温風を循環させながらミストを充満させ、衣類の除菌と消臭を図る機能。槽は回転し、衣類のホコリを落としながらシワを伸ばして、ふんわりと仕上げる。水洗いできない衣類をケアする機能だ。

  • エアウォッシュの仕組み

  • エアウォッシュの効果イメージ

お湯洗いモード×UVは、20・30・40・60℃のお湯で洗濯するコース。温かい水で洗濯すると、洗剤の酵素が活性化して洗浄力がアップする。臭いや黄ばみの原因となる皮脂汚れをしっかり落としたいシャツなどの洗濯に向く。

絡み防止乾燥(標準洗乾コース)×UVは、約65℃の温風で乾かしながら、衣類を除菌。UVライトで除菌した洗濯水と温風乾燥による除菌効果によって、清潔に仕上げる。

そのほかの洗濯コースとしては、0.5kgまでの化繊衣類を洗濯から乾燥まで約55分で完了させるスピード洗乾コース、泥汚れなどの汚れ移りを防ぐ予洗い~本洗いの2度洗いコースがある。

  • お湯洗いモードの効果と目安

同時に、AQW-DX12Mからいくつかの機能を省いたAQW-D12Mも発売。推定市場価格は253,000円だ。省略した機能は、UVライト、エアウォッシュ、熱・UVパワフル除菌、液体洗剤・柔軟剤の自動投入、2度洗いコースなど。洗濯時間、標準使用水量、本体サイズはAQW-DX12Mと同じだが、重さは約93kgとなる(AQW-DX12Mより約1kg軽い)。

※2021年10月1日訂正:
初出時、AQW-D12Mについて、AQW-DX12Mから省かれた機能として「スピード洗乾コース」を記載しておりましたが、メーカーからプレスリリースの訂正があり、下位モデルのAQW-D12Mもスピード洗乾コースを搭載しています。