シャープは8月3日、ドラム式プラズマクラスター洗濯乾燥機のフラグシップモデル「ES-W114」と「ES-WS14」を発表しました。両モデルとも洗濯容量11kg・乾燥容量6kgです。ES-W114は乾燥にヒートポンプとサポートヒーターを併用したハイブリッド乾燥方式、ES-WS14はヒートポンプ乾燥方式を採用しています。発売日は両モデルとも9月16日で、価格はオープン、推定市場価格はES-W114が380,000円前後、ES-WS14が340,000前後です。

  • 左がES-W114、カラーはシルバー系。右がES-WS14、カラーはブラウン系

AIで制御して乾きにくい衣類もしっかり乾燥

シャープのドラム式洗濯乾燥機は、「マイクロ高圧洗浄」で繊維の奥から汚れを弾き飛ばすほか、独自のプラズマクラスターによるニオイのケアなど、気になる汚れをキレイにする機能を備えている点が特徴です。

  • 微細な水滴を高圧に噴射して、繊維の奥に入り込んだ汚れをキレイにします

今回の新製品「ES-W114」と「ES-WS14」は、上述のように乾燥方式が異なります。上位機種のES-W114はヒートポンプとサポートヒーターを併用した「ハイブリッド乾燥方式」です。

一般的に、ヒーターのみの乾燥では冷却のために水を使いますが、ヒートポンプ方式は水を使いません。さらに消費電力も、ヒーターのみの乾燥に比べてヒートポンプ方式のほうが省エネです。ヒートポンプ方式は、ヒーターのみの乾燥より乾燥温度が低めなので、衣類に優しいというポイントも。

一方で、衣類やドラム内の温度が下がりやすいため、衣類が冷たく感じることがあります。そこでシャープは、ヒートポンプ方式にサポートヒーターをプラスした「ハイブリッド乾燥方式」を採用し、ふんわりと温かく乾燥できるようにしました。

新製品ではこの「ハイブリッド乾燥方式」が進化。新たに加わった「ハイブリッド乾燥NEXT」は、運転開始後に湿度・温度センサーで衣類の素材を見極めます。そして、本体のAIがヒートポンプとサポートヒーターを制御しながら乾燥することで、たとえばパーカーのフードや袖口といった乾きにくい部分も、乾燥ムラをおさえて仕上げるわけです。

  • シャープ独自の「ハイブリッド乾燥方式」

  • 乾燥ムラを抑えます

  • 厚手の衣類の乾燥も安心です

  • ES-W114とES-WS14のおもな違い

両モデル共通。AIoTクラウドサービスでは専用アプリで終了時刻の変更が可能に

新製品の2モデルは、AIoTクラウドサービスも進化。毎日の洗濯を快適にサポートしてくれます。シャープは「AI(人工知能)」と「IoT(モノのインターネット)」を組み合わせた「AIoT」基盤を展開しており、さまざまな家電でサービスを提供しています。洗濯機もそのひとつです。

洗濯機のAIoTは、専用アプリ「COCORO WASH」を使うことでクラウド上のAIが季節や天気にあわせてオススメの洗濯コースをアドバイス。「しっかりすすぎたい」「運転時間を短く」など、ユーザーの好みも学習します。COCORO WASHアプリは今回新たに、「洗濯の予約時間変更」や「洗剤・柔軟剤購入サービス」に対応しました。

「洗濯の予約時間変更」は、2021年度モデルから対応する新機能。洗濯の予約設定をして外出したとき、予定が変わって帰宅時間が早まるかもしれません。そんな場合に予約設定時間を出先から変更できれば、帰宅してすぐに洗濯物を片付けられて効率よく家事が進みます。予約の変更は、洗濯機が運転を開始していなければ自由に「運転終了時刻」を変更できますよ。

  • 外出先からはもちろん、家の中の別な部屋からでも設定の変更が可能

  • 「洗濯の予約時間変更」機能は、8月5日発売の縦型洗濯乾燥機「ES-PW11F」も対応しています

ES-W114もES-WS14も、好評の「液体洗剤・柔軟剤自動投入」を引き続き採用。本体の液体洗剤用タンク・柔軟剤用タンクに液剤を入れておくと、洗濯のタイミングで自動的に必要な量だけ洗剤や柔軟剤を投入する機能です。洗濯機の近くに洗剤ボトル・柔軟剤ボトルを置かなくてすむのでサニタリー空間がすっきりするほか、洗剤・柔軟剤の計量と投入の手間をなくしてくれます。お手入れは6カ月に一度、タンクに水を入れて洗浄モードを設定すればよいため、簡単です。

この「液体洗剤・柔軟剤自動投入」をさらに便利に使えるのが「洗剤・柔軟剤購入サービス」。COCORO HOMEアプリを使って、家電量販店のECサイトやAmazonからオンライン購入できます。かさばる洗剤をオンライン注文すると、重い洗剤を持ち帰らなくていいので助かりますね。「なくなりそうだな」と気付いたときに手元のスマホで注文できるため、来忘れも防げます。

  • あらかじめ本体のタンクに液体の洗剤・柔軟剤を入れておくと、洗濯に合わせて適切な量を自動投入

  • 本体のタンクから洗剤がなくなりそうになるとお知らせが届くため、買い忘れがありません

  • 「洗剤・柔軟剤購入サービス」は今回の新製品だけでなく、既存モデルの「ES-W113」「ES-WS13」も対応します

ES-W114は「乾燥フィルター自動お掃除」機能を搭載

乾燥機能を使う場合、乾燥運転終了後に乾燥フィルターのホコリを掃除する必要がありますが、ES-W114は「乾燥フィルター/乾燥ダクト自動お掃除」でフィルターについたホコリを自動で集めるほか、乾燥ダクトも自動でお手入れします。毎回の掃除はホコリをつまんで捨てるだけ。いつもキレイな状態で乾燥時の風の流れを確保できるので、乾燥の効率低下を防ぎ、衣類をしっかり乾燥します。

  • ブレードがフィルターについたホコリをキレイにします

  • 本体のフタを開ければ乾燥フィルターを簡単に取り出せます

  • 乾燥ダクトや排気口に残る糸くずなどをキレイにします

下位モデルのES-W14は「乾燥フィルター自動お掃除」は非搭載ですが、「乾燥ダクト自動お掃除」は備えています。

静音性にもこだわったドラム式洗濯機

洗浄機能と乾燥機能といった基本機能はもちろん、アプリを使うことでより自分のライフスタイルにあわせた洗濯が可能なシャープのドラム式洗濯機。「ドラム式が欲しい!」という人はもちろん、ES-W114なら乾燥時の運転音が39dBと静音性にもこだわっているので、夜間や朝に洗濯をする機会が多い人もチェックしてみてください。

ES-W114の本体サイズは幅640×奥行き727×高さ1,115mm、重さは約83kg、洗濯から乾燥(6kg)の運転時間は約155分、消費電力量は600Wh、標準使用水量は52L。運転音は洗いが30dB、脱水が37dB、乾燥が39dB。

ES-WS14の本体サイズは幅640×奥行き727×高さ1,115mm、重さは約80kg、洗濯から乾燥(6kg)の運転時間は約170分、消費電力量は900Wh、標準使用水量は54L。運転音は洗いが26dB、脱水が37dB、乾燥が40dB。