パナソニックは、ドラマ・アニメを最大約90日分自動録画して“お録りおき”する新機能を備えた、白くて小さなBDレコーダー「おうちクラウド4K DIGA」2機種を10月29日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、2TBの「DMR-4S202」が8.3万円前後、1TBの「DMR-4S102」が7.5万円前後。

  • DIGA 2021秋

    DMR-4S202(2TBモデル)

おうちクラウド4K DIGA(シングル4Kチューナー)

  • DMR-4S202(2TB):8.3万円前後
  • DMR-4S102(1TB):7.5万円前後
  • DIGA 2021秋

    DMR-4S102(1TBモデル)

コンパクトな白い本体にBS4Kチューナーを1基、地デジ/BS/110度CSチューナーを2基搭載し、Ultra HDブルーレイ(UHD BD)再生にも対応するおうちクラウドDIGAの新機種。「DMR-4S201/4S101」(2020年発売)の後継機種となる。

ドラマやアニメを録画する時間帯を指定すると、対象の放送番組を最大約90日分自動録画する「ドラマ・アニメお録りおき」機能を新たに搭載。新シーズンを迎えたドラマやアニメ、番組改編期のスペシャルドラマの録り逃しを防ぎ、見たい番組のまとめ視聴が楽しめるという。

  • DIGA 2021秋

    新機能「ドラマ・アニメお録りおき」(左上)を搭載

地デジ/BS放送のドラマとアニメ両方のジャンルを選んで録画でき、単発で放送されるスペシャルドラマの録画にも対応する。レコーダー内の専用領域に最大約90日間録りおき可能(19~22時台に放送開始する地デジのドラマを設定し、1日あたり3時間分を録画した場合)で、ドラマであれば初回から最終話まですべて自動録画でき、シリーズを1クール分一気に見られるという。録りおきした番組の中から残したい番組を選んで、自動消去されない通常録画領域に保存(ダビング)することも可能だ。

設定したジャンルや時間帯の組み合わせなどによって録りおきできる日数は変動する。また、一定期間が過ぎると自動消去されるようになっており、消去する手間を省いた。

お録りおき番組の再生履歴からユーザーの好みをAIが分析し、それに合わせた番組を表示するレコメンド機能も装備。ドラマ・アニメお録りおきで録画した番組の中から、自分の好みの番組に出会えるという。

  • DIGA 2021秋

    「ドラマ・アニメお録りおき」機能で録画した番組を一覧表示

  • DIGA 2021秋

    お録りおき設定画面。2TBモデルで選べる録りおき容量は5倍録の場合、300GB(30日間)/560GB(60日間)/810GB(90日間)の3パターン。1TBモデルは8倍録の場合、210GB(30日間)/370GB(60日間)/520GB(90日間)の3パターンから選べる

  • DIGA 2021秋

    ユーザーの好みにあわせてさまざまなお録りおき設定が選べる

同機能の搭載にあわせて録画一覧画面をリニューアル。表示領域と表示番組数を拡大したことで視認性が高まり、見やすく進化した。録画番組情報を表示する文字数も40文字に増え、番組の内容もひと目でわかるようになったという。また、表示できるタブ数が最大17個に増え、8つのタブを自由に変更可能。12のジャンルと100種類を超えるサブジャンルの中から、好みのジャンルを選んでカスタマイズできる。

録画番組の早見再生機能も強化。業界初の4K録画番組の1.6倍速早見再生を実現しており、1.6倍速では1時間番組を約38分で視聴できるという。また、4K録画番組の1.3倍速早見再生も選べるようにした。2K番組の早見再生は1.3倍速に対応していたが、1.6倍速にも新対応する。

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    リニューアルした録画一覧画面

従来機種と同様に、テレビ画面がなくてもスマホ用の無料アプリ「どこでもディーガ」を使って本体のBluetooth経由でネットワーク設定やチャンネル受信設定といった初期設定が行え、音楽や写真のサーバー機能「おうちクラウド機能」も利用できる。

新たに、写真や動画を自動でディスクに残す「かんたんディスク保存」の設定手順の案内をアプリに追加。従来はテレビが必要だったディスク保存の作業を、スマホだけで行えるように改善しており、別売のBDメディアを本体にセットして取込ボタンを押すだけで手軽にバックアップできるという。

「どこでもディーガ」アプリでは、帰宅時にスマホのBluetoothの電波をDIGAが検出すると、自動でスマホの写真をレコーダーのHDDへバックアップしたり、持ち出し予約した録画番組や音楽をスマホ側に転送するよう設定できる(転送は無線LANを介して行う)。1080pフルハイビジョン画質での番組持ち出しにも新たに対応した。パナソニックでは、帰宅時に使えるこの機能を「ただいま転送」と名付けている。

4K放送を含む放送番組録画が行え、4K長時間録画モードにも対応。録画番組やテレビ番組のリアルタイム視聴、番組持ち出しなどはスマホ/タブレットからネットワーク経由で行える。4K解像度での「お部屋ジャンプリンク」もできるほか、放送中の4K番組をスマートフォン/タブレットでもリアルタイム視聴できるようにした。

テレビなしでも使えるおうちクラウド4K DIGAだが、パナソニックの薄型テレビ「4K VIERA」と組み合わせることでオートAI画質/オートAI音質が連動し、高画質・高音質で楽しめるように進化。DIGAの録画番組の情報を独自の方式でVIERAに伝送し、VIERA側のAIがシーンに合わせて映像・音声を自動で最適化することで実現している。

番組表のスクロール速度を従来比で約2倍に高速化し、録画したい番組を素早く探せるという「快速番組表」も搭載。番組表の表示エリアも拡大し、1時間の枠内の表示番組数を従来の2番組から最大4番組に増やすなど、見やすさを向上させている。

NetflixやAmazon Prime Video、hulu、U-NEXT、ABEMA、dTV、DAZN、Paraviといったネット動画サービスに対応。ネット動画も独自の「4Kリアルクロマプロセッサ」で処理することで高画質に再生でき、4K HDRコンテンツも再生可能。ラジオ配信サービスのradikoにも対応している。

なお、テレビをつながない場合はUHD BD/BD/DVD/CDなどのディスク再生や、各種ディスクへのダビング、写真・動画のディスクへの保存といった、ディスクトレイを使った機能はスマホからは行えない(音楽CDの取り込みのみ可能)。USB HDDも使用できなくなる。これらの機能を使いたい場合は、HDMI対応のテレビなどが必要だ。

このほか、新しいレコーダーに買い替えて録画番組を移行する「お引越しダビング」では、4K放送番組の4Kダビングに引き続き対応(ダビング元とダビング先の両方が、4Kでのお引越しダビングに対応している必要がある)。今後、新たに機器を設置した際に既設の機器から情報を取得することで、設定を引き継ぎやすくする「かんたん設定引き継ぎ」にも対応している。

ペットカメラとの連携にも引き続き対応。パナソニックのペットカメラで撮影した動画・写真や、別途用意した犬猫用活動量計「プラスサイクル」のデータをレコーダーに取り込んでアプリからチェックするといった使い方ができる。

HDMI出力×1、USB×2(背面USB 3.0×1、前面USB 2.0×1)、Ethernet端子を装備。消費電力は4S202が約26W、4S102が約24W。本体サイズは215×215×80mm(幅×奥行き×高さ)で共通。重さは4S202が約2.1kg、4S102が約1.8kg。