日立グローバルソリューションズ(日立GLS)は、2021年7月に発売したIH炊飯ジャー 圧力&スチーム ふっくら御膳「RZ-W100EM」のプレス向けオンラインセミナーを開催。RZ-W100EMは、1年を通じて安定した美味しさを提供する機能として新「極上ひと粒炊き」を搭載したほか、お手入れが従来モデルより簡単になりました。RZ-W100EM(5.5合炊き)の推定市場価格は88,000円前後です。
京都の米老舗「八代目儀兵衛」が理想とする炊飯を再現
2021年に日立GLSが行った調査によると、炊飯器を購入するときに重視する点の第一位は「おいしさ」、次が「使いやすさ・手入れのしやすさ」。新モデルのRZ-W100EMも、美味しさと使いやすさにこだわった製品です。
美味しさの追求としては、ふっくら御膳シリーズは従来のモデルから京都の米老舗「八代目儀兵衛」が理想とする「外硬内軟」のご飯を再現しています。外硬内軟とは、しっかりとした輪郭を意識する食感と、中までふっくらとして噛むと甘みが広がるご飯のこと。こういう理想のご飯を炊き上げるには、「浸し」「過熱」「蒸らし」という3つの工程がとくに重要だといいます。
「浸し」「過熱」「蒸らし」という3つのポイントは従来モデルでも重視されてきましたが、新製品のRZ-W100EMは「浸し」工程がさらに進化。八代目儀兵衛によると、米はしっかり吸水させることで芯まで熱が届きやすくなりますが、水温によって吸水スピードは変わります。
このため、八代目儀兵衛で炊飯する場合は、冬は浸し時間を長く、夏は短くするなど気温によって浸し時間を変えているそうです。そこでRZ-W100EMでも、浸し工程で水温をセンシング。水温が低いときは水温を上げながらじっくり吸水、水温が高いときは吸水させすぎないように浸し時間を短くします。これにより、暑い夏も寒い冬も安定した吸水になるようにしました。
お手入れのしやすさを考えたデザイン
RZ-W100EMはお手入れのしやすさと、清潔性も向上しています。ふっくら御膳は以前から炊飯時に蒸気がでない「蒸気カット」構造を採用していますが、従来モデルは炊飯のたびに蒸気をカットする「蒸気キャップ」を取り外して洗う必要がありました。RZ-W100EMは、この蒸気キャップを本体に内蔵することで、洗浄部品の数を従来の5点から3点に減らしています。
また、従来モデルでは本体フレーム部とフックボタン部が抗菌加工でしたが、RZ-W100EMはフタに配置されている操作ボタン部も抗菌加工となりました。
日立のIH炊飯ジャー 圧力&スチーム ふっくら御膳フラッグシップモデルは、高級炊飯器としては珍しい蒸気カット機能や、比較的軽量な内釜など、ほかのプレミアム炊飯器にはない特徴があります。今回はオンラインセミナーだったため、新機能「浸し」の違いでどれくらい味が変わるのかを体感することはできませんでしたが、頻繁に炊飯する家庭も多いだけに、炊飯後のお手入れが簡単になった点はうれしいポイントです。