米HPは9月21日(現地時間)、同社のWindows 11デバイスの第一弾を発表した。クリエイター向けにデザインしたオールインワンデスクトップPC「HP ENVY 34-inch All-in-One Desktop PC」、2-in-1ノートPC「HP Spectre x360 16-inch 2-in 1 Laptop PC」は10月出荷開始予定で、HP.comでの価格はそれぞれ「1,999USドルから」と「1,639USドルから」。そして12月にタブレットPC「HP 11-inch Tablet PC」をリリースする。価格は「599USドルから」。Windows 11は10月5日に正式版がリリースされ、同日よりプリインストールPCの提供が可能になる。
HP ENVY 34" All-in-Oneは、電源も目立たないすっきりとしたデザインのオールインワンデスクトップ。高さ調整が可能な34インチのWUHD 5Kディスプレイは、アスペクト比が21:9のウルトラワイドで、DCI-P3 98%の色域に対応する。上位構成のプロセッサは第11世代Intel Core i9 Sシリーズ、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3080。「スナップレイアウト」などWindows 11で強化されたウィンドウ管理機能との組み合わせでマルチタスク作業を快適に行える。
ビデオ通話などに利用する16MPカメラはマグネットで脱着でき、ディスプレイの周囲で設置位置を変えて高さやアングルを変更できる。Qi互換の無線充電機能を備え、スマートフォンなどをスタンド部分において充電可能。スピーカーはBang & Olufsen。Thunderbolt 4対応を含む複数のポート、SDカードリーダーなどを装備する。
HP Spectre x360 16"は、同社のコンシューマ向けノートPCで初めてリサイクルされたCNCアルミニウムを筐体に採用した。ディスプレイは、UHD+表示、VESA True Black HDRに対応する16インチのOLEDパネルで、アスペクト比は16:10。上位構成のプロセッサは第11世代Intel Core i7、グラフィックスはGeForce RTX 3050 Laptop GPU。Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2をサポート。バッテリー動作時間が最大17時間と、Intel EVOプラットフォームに準拠する。
5MPカメラは、ホットキーで操作できる物理的なシャッターを備え、またオンスクリーンのステータス表示を通じてカメラを使用する全てのアプリのアクセス状況を確認できる。HPコマンドセンターの「HP GlamCam」を使うことで、肌や目のタッチアップ、顔に合わせて適切な明るさを自動的に保つライティング補正、ユーザーが離れた時に自動的にロックする機能など、ビデオ通話の体験を高める機能を利用できる。オーディオ面では、新デザインのクアッドスピーカーを搭載。AI Noise Removalを使って、会話の邪魔になる背景ノイズを抑えられる。
HP 11" Tablet PCは様々な使い方やスタイルに対応する柔軟性が特徴、子供の学習や学校での利用に適している。
キックスタンドが縦置き(ポートレート)と横置き(ランドスケープ)の両方に対応し、どちらのモードでもWindows 11のスナップレイアウトを使用できる。マグネットで着脱するキーボード(オプション)もランドスケープ/ポートレートの両方で使用できる。
13MPカメラは回転できるようになっており、セルフィーモード(前面)とワールドビューモード(リア)を簡単に切り換えられる。また机の上にポートレートモードで置き、カメラを斜めにして、手前で書いているノートや絵などを撮影してリアルタイムで共有するといった使い方も可能だ。
Spectre、Envy、HP Tabletを「HP Rechargeable Tilt Pen」(オプション)やWindows Inkと共に仕事や創作、学習、遊びに幅広く活用できるように、HPは「HP Palette」というデジタルワークスペースツールを用意している。AI顔認識を用いた写真検索ツール「PhotoMatch」、HPデバイスからイメージを携帯電話に送信する「HP QuickDrop」、PCやタブレットと接続して第2デバイスとして連携させる「Duet for HP」、スケッチツールの「Concepts」などを含む。
米HPは「HP 14-inch Laptop PC」「HP Pavilion All-in-One Desktop PC」「HP All-in-One Desktop PC」などプレミア帯とメインストリームにWindows 11搭載を広げていくと共に、秋後半より他のPC製品も順次Windows 11搭載に切り換えていくという。