ティアックは、コンパクトなA4サイズのヘッドホンアンプ「UD-505ーX」とネットワークプレーヤー「NT-505ーX」を発売した。価格は、UD-505ーXが17万3,800円。NTー505ーXが20万6,800円。

  • UD-505ーX(ブラック)

  • UD-505ーX(シルバー)

どちらもUSB DAC搭載で、DAC部やアナログ処理部の刷新で従来機種から音質強化を図った。カラーはブラックとシルバーの2色。

  • NTー505ーX(ブラック)

  • NTー505ーX(シルバー)

2018年発売の「Reference 505シリーズ」のヘッドホンアンプ「UD-505」、ネットワークプレーヤー「NT-505」ではDAC部に旭化成エレクトロニクス製「VERITA AK4497」を採用していたが、505ーXシリーズではどちらもESS製「ES9038Q2M」に変更し、左右に1基ずつ搭載。それぞれをモノラルモードで使用することで高いSN値を追求し、USB DACとして使うときは最大768kHz/32bitまでのPCM再生や、DSD 22.5MHzのネイティブ再生を可能にした。最高384kHz/32bitのPCMやDSD 24.5MHzへのアップコンバート機能も備える。

また、アナログ処理部には、独自の電流伝送強化型出力バッファー回路「TEAC-HCLD2」を4回路搭載。従来のTEAC-HCLDをさらにブラッシュアップしたもので、バランス出力時はフルバランス駆動、アンバランス出力時には4回路を使ったパラレル駆動により、音楽の表現力を高めているという。

2機種の特徴は以下の通り。

UD-505-Xのみの特徴

  • バランス駆動やアクティブ・グラウンド駆動が可能なダイヤモンドバッファ回路を新採用
  • 6.3mmステレオ標準ジャックを2基搭載。バランス接続やアクティブ・グラウンド接続に対応
  • 日本ディックス製の4.4mm 5極ヘッドホン端子(Pentaconn)を採用。バランス接続やアクティブ・グラウンド接続に対応
  • 2つのシングルエンド・ヘッドホンの同時利用に対応

NT-505-Xのみの特徴

  • Roon対応(Roon Ready)。音楽配信サービスTIDAL、Qobuzにも対応
    ※TIDALとQobuzの国内向けサービスは開始時期未定
  • MQAデコーダー搭載(ネットワークストリーミング)
  • DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bitのネットワークストリーミング再生に対応
  • グラウンド・セパレート対応3.5mm 4極ヘッドホン端子を装備
  • モバイルデバイスからハイレゾ再生を可能にするiOS/Android用「TEAC HR Streamer」アプリ(無償)に対応

2機種ともBleutoothレシーバー機能を備え、ハイレゾ相当のワイヤレス再生が可能なLDACやaptX HDをサポート。ほかにも、7種類のPCMデジタルフィルターを備え、外部10MHzクロック入力対応や、44.1kHz系/48kHz系専用のデュアルクロック搭載、4種類の転送モードによる音質の変化を楽しめるUSB伝送技術「Bulk Pet」採用といった共通の特徴を持つ。

いずれも入力はUSB-Bのほか、光デジタル(角形)、同軸デジタル(RCA)、光/同軸デジタル兼用端子(3.5mmミニ)を装備。これらに加えて、UD-505-XはアナログRCA入力、NT-505-XはEthernetとUSB-Aを備える。出力はどちらもヘッドホン端子に加え、XLRバランスとRCAアンバランス、BNCの外部クロック入力を装備する。消費電力はUD-505-Xが18W(待機時0.4W)、NT-505-Xが20W(同)。

本体には、音に開放感を与えるというセミフローティングトップパネルを新たに装備。また、自然で豊かな響きを表現するという新開発の3点支持“Stressless Foot”も採用した。本体サイズ(突起部を含む)と重さは、290×248.7×84.5mm(幅×奥行き×高さ)/4.1kgで共通。Windows/Mac対応のハイレゾ再生ソフト「TEAC HR Audio Player」を無償提供する。

  • UD-505ーXの背面

  • NTー505ーXの背面