NTTドコモは9月17日、購入したスマートフォン端末を一定期間利用後に返却することで特典を受けられ、端末購入の支払額を抑えられる「いつでもカエドキプログラム」を発表した。9月24日より提供を開始する。

  • いつでもカエドキプログラム ロゴ

「いつでもカエドキプログラム」では、利用者は端末を残価設定型の24回分割払いで購入して利用し、機種変更などを行うタイミングで利用済み端末をNTTドコモに返却する。これにより、返却以降の分割支払金の割引などの特典が受けられるというもの。

NTTドコモではこれまでも、端末を36回分割で購入して一定の利用期間後に返却することで残り期間の支払いを不要とする「スマホおかえしプログラム」を提供していたが、「いつでもカエドキプログラム」は残価設定型の支払い形態となっている点が大きな違いとなる。

対象機種は、「ドコモが指定するスマートフォン・タブレット・ルーターなど」とされている。具体的な機種についてはNTTドコモのWebサイトで公開しており、9月17日時点ではiPhone 13シリーズの4機種14モデルと「Galaxy Z Flip3 5G SC-54B」「Galaxy Z Fold3 5G SC-55B」が挙げられている。

本プログラムに加入しての端末の購入は、すべてのドコモショップとドコモ取り扱い店舗(Apple Storeを除く)、ドコモオンラインショップで行える。また、および本プログラムを利用しての端末の返却は、すべてのドコモショップとドコモ取り扱い店舗(Apple Storeを除く)で受け付けるほか、オンライン手続きも可能。また、「スマホおかえしプログラム」と同様、NTTドコモ回線の契約がなくても利用できる。

支払いイメージ

機種代金105,500円で残価額48,000円、早期利用特典600円の端末を「いつでもカエドキプログラム」で購入する場合を例に、想定される支払い額を説明しよう。

23カ月目に端末を返却

この場合、24回目の支払いで残価額の48,000円を支払うことになる。1~23回目の支払い総額は機種代金105,500円から残価額48,000円を引いた57,500円となり、1回あたりの支払い額はそれを支払い回数の23回で割った2,500円だ。

そして23カ月目に「いつでもカエドキプログラム」を利用して端末を返却した場合、24回目(残価)の支払いが不要になる。総支払い額は57,500円だ。これが利用の基本パターンとなる。

  • 23カ月目に返却するケース

    23カ月目に端末を返却するケース

23カ月目より前に端末を返却

上記の23カ月目より早く機種変更などをする場合はどうなるのか。この場合は、プログラム利用申込み(端末返却)の翌月以降の支払いに早期利用特典600円が適用され、また24回目の支払いが不要になる。早期利用特典のぶん総支払い額は安くなり、たとえば12カ月目の支払いを終えた時点で端末を返却した場合は、残る11回分の支払いに早期利用特典が適用され、総支払い額は50,900円となる。

なお、ドコモショップでプするログラム利用申込みを行う場合は残りの分割支払金を一括して支払うことも可能。この場合も早期利用特典は残る支払回数の分だけ適用される。

  • 早期返却のケース

    22カ月目までに端末を返却するケース

23カ月目以降も端末を利用する

また、23カ月を過ぎても端末を使い続けたい場合は、残価額を24回に再分割し、以降の支払額とする。この例でいえば、残価48,000円を24で割った2,000円が24回目以降の再分割した支払額だ。そして、再分割分の支払いを行っている間にプログラムを利用して端末を返却すれば、翌月以降の支払いは不要となる。

  • 引き続き端末を利用するケース

    24カ月目以降も端末を利用するケース

なお大手キャリアでは、auも残価設定型の「スマホトクするプログラム」を発表している。