ラキールは9月15日、SaaS型の人事統合システムである「LaKeel HR」の販売を開始したことを発表した。

  • SaaS型人事統合システム「LaKeel HR」のイメージ

同製品は、採用から退職までの社員属性データだけでなく、サーベイや面談記録などパーソナルデータも一元管理できるため、「ライフステージの変化による退職分析」や「自己申告制度による異動の効果分析」など、戦略立案に必要な多くの分析に対応する。

さらに、複数の業務フローを設定可能であり、採用や退職、休職、評価などの各種手続きだけでなく、各社に特有の業務も可視化できる。従って、誰もが業務フローを理解可能となりブラックボックス化を防ぐだけでなく、従業員からの問い合わせ件数の削減や、担当者変更時の業務引継ぎ工数を削減して、人事部門の余力創出にもつながるという。

同製品は、同社のクラウド型アプリケーション開発・運用プラットフォーム「LaKeel DX」上で開発されたマイクロサービス部品を組み合わせて構築されているため、品質を維持したまま柔軟な機能強化が可能である。既存システムや外部サービスとも柔軟に連携でき、各社への最適化に応じるとのことだ。また、ユーザごとにトップ画面の表示もカスタマイズ可能であり、役割に応じた画面表示で使用できる。

同社は同製品について、オペレーション人事から「実行できる戦略人事」へ変革を促すシステムだとしている。現在は多くの人事部門で、業務の属人化やオペレーション工数の増加など課題が山積しており、データ分析を実行する余力がない。そのため、経営や事業に貢献できる戦略人事を目指すも、実行できていない現場も多いとのことだ。

そこで同社は、データ管理に加えて業務の可視化や属人化の排除などによる余力創出、およびデータ分析結果から次のアクションまでのサポートを目指して同製品をリリースする。2021年12月末までに4800万円の販売を目標としている。