米AMDは8月30日(現地時間)、米エネルギー省(Department of Energy)のアルゴンヌ国立研究所に設置予定のスーパーコンピューター「Polaris」に、AMD EPYCシリーズプロセッサが採用されたと発表した。構築はHPE(Hewlett Packard Enterprise)が担当し、2021年8月中に納入と設置を完了。2022年初頭から稼働開始を予定する。

  • Polaris (Image by Argonne National Laboratory.)

Polarisは、560個のAMD EPYC 7532およびEPYC 7543プロセッサに、2,240基のNVIDIA A100を組み合わせて搭載するスーパーコンピューター。これまでアルゴンヌ国立研究所で利用されてきたスーパーコンピューターと比較し、倍精度のピーク性能は最大4倍となる約33PFLOPSを実現するという。発表の中でAMDシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのフォレスト・ノロッド氏は、「低炭素技術や医療研究、天文学、太陽光発電などの分野において科学者の重要な研究をサポートでき、非常に誇らしく思います」と述べている。

なお、Polarisは今後導入を予定するエクサスケール級スーパーコンピューター「Aurora」導入のためのテストベッド。米エネルギー省はPolarisを用いてAIやエンジニアリング、科学プロジェクトを最適化することで、来たるべきAuroraに備えるとしている。