既報の通り、8月11日よりRadeon RX 6600 XTが発売開始されるが、それに先立って評価用ボードが届いたので、まずはちょっとご紹介したい。

先の記事でも書いたが、今回AMDからはReference Modelは提供されない(というか、そもそもReference Modelをそのまま出荷するメーカーが無い模様だ)。そんなわけで今回借用できたのは、BIOSTARのAMD Radeon RX 6600 XTである(Photo01)。

  • Radeon RX 6600 XTをちょっと試す(開封プレビュー)

    Photo01: パッケージ外寸は302mm×230mm×70mm、重量842.7g(いずれも実測値)であった。

本体は2ファン構成の比較的シンプルなもの。あちこち出っ張っていないので、狭いケースでも無理なく収められそうだ(Photo02)。裏面は特にカバーなどもないすっきりした構成である(Photo03)。出力はDisplayPort×3+HDMI×1という4画面出力構成(Photo04)。補助電源は8pin×1構成である(Photo05)。

  • Photo02: ほぼヒートシンクの幅に等しい直径のファンを2つ搭載。

  • Photo03: ちなみにヒートシンクはPCBをはみ出して実装されている(右端の白い部分)。PCBの長さは実測で180mm×98mmだった。

  • Photo04: ちなみに寸法そのものは217mm×100mm×37.5mm、重量560.5g(いずれも実測値)だった。

  • Photo05: このアングルからだと、ヒートシンクとファンがPCBをはみ出しているのが良く判る。後端がやや突き出しているのは、ヒートシンクやファンの保護のためだろう。

上面から見ると、ヒートシンクの構造とかファンの位置関係が良く判る。カードのサイズをギリギリまで抑えつつ最大限にファンの直径を確保しようとした感じだ(Photo06)。下側から見ると、VRM周りの様子も良く判る。シンプルではあるが、凝縮感の高い構成である。

  • Photo06: GDDR6まできちんと冷却するためか、ヒートシンクの造形が結構ややこしい事になっている。ヒートシンクのフィンの方向は手前になっているため、排気はカードの上側(縦型ケースに装着すると、ケース手前側)に行われる形だ。

  • Photo07: 2本のヒートパイプが目立つ。

通電させての結果とか、実際の性能などについてはもう少々お待ちいただきたい。