オンラインバックアップサービス企業のBackblazeは8月4日(米国時間)、「Hard Drive Reliability: A Look at HDD and SDD Failure Rates」において、2021年第2四半期のハードディスク/SSD故障率を発表した。
2021年第2四半期の主な動向は次のとおり。
- 故障率0% :6TB Seagate (ST6000DX000)、12TB HGST (HUH721212ALE600)、16TB Western Digital (WUH721816ALE6L0)
- 故障台数1台:16TB 東芝 (MG08ACA16TEY)、4TB 東芝 (MD04ABA400V)、 8TB HGST (HUH728080ALE600)
- 故障率4%以上:4TB 東芝 (MD04ABA400V)、14TB Seagate (ST14000NM0138)
Backblazeはこのところ発表において、HDDとSSDの故障率の違いに言及している。今回の発表では、比較的近い条件の比較において、2020年第4四半期の故障率がSSDで0.79%、HDDで1.54%だったと説明している。これまでのHDDの故障率の推移を見る限り、今後SSDの故障率が増加する可能性もあるとし、今後どのような変化が現れるかが注目される。
Backblazeはこれまでに計測した故障率データから、生涯故障率の低いHDDについても発表している。取り上げられているモデルは次のとおり。
- 東芝 16TB MG08ACA16TEY (0.16%)
- Western Digital 14TB WUH721414ALE6L4 (0.47%)
- HGST 12TB HUH721212ALE600 (0.41%)
- HGST 8TB HUH728989ALE600 (0.60%)
- HGST 4TB HMS5C4040BLE640 (0.41%)
- Seagate 10TB ST10000NM0086 (1.10%)
- Seagate 6TB ST6000DX000 (0.92%)
Backblazeは実際にデータセンターで使用しているHDDおよびSSDの故障率を発表しており参考になる。HDDとSSDの故障率の差などは今後、注目度が高まるものとみられる。