ノースフラットジャパンは、FX-AUDIO-ブランドの真空管プリメインアンプ「TUBE-P01J」ベースモデルの先着予約販売を、直販サイトで7月30日21時から開始する。価格は18,800円。ブラック80台とシルバー40台を用意し、8月25日以降、注文順に順次出荷予定。

  • TUBE-P01J ベースモデル(ブラック)

プリアンプ段に6J1真空管×2、パワーアンプ段には6P1真空管×2を採用し、DC電源入力(ACアダプター)で動作するシングルエンド純A級動作の真空管プリメインアンプ。標準グレード(マッチング非選別)真空管を採用することで「類を見ない1万円台という圧倒的な低価格」を実現した。

2020年3月から、真空管を選別してマッチングを行った“チューニングモデル”(31,800円)の予約販売を先行して行ってきたが、好評のため納期が延びており、マッチング作業に集中するために“ベースモデル”の発売を延期していた。今回、ベースモデルの販売準備が整ったため、第4回目となるチューニングモデルの予約受付再開と共に、ベースモデルの先着予約販売も開始する。

  • TUBE-P01J ベースモデル(シルバー)

TUBE-P01Jのベースモデルは、ACアダプター(別売)の直流からトランスを介して電源を生成する電源回路を採用。クリーンな電源に対するこだわりと、アンプ製品の開発によって培った技術によって、リップルノイズを抑制。「正確で力強い低音から伸びやかで透き通った高音を生み出す」という。

また、ACアダプター電源によって「交流周波数の倍周波数に出る電圧変動が物量投入でしか解決できない」というトランス電源の問題を解決。低価格化と小型化を両立し、B5用紙の2/3というフットプリントでの設置を可能にした。対応するACアダプターとして、DC12V/電源容量3.5A以上を挙げている。

同社ではベースモデルについて、「音質と定位ではチューニングモデルに及ばないが、圧倒的なコストパフォーマンスにより、これまでの常識を覆し、敷居が高かった真空管アンプの世界を一気に身近なものとした」と説明している。

  • 専用設計真空管・トランス保護ケージ(別売オプション)の装着イメージ

  • 利用イメージ

このほか、トラブルを未然に防ぐ保護機能と回路設計を採用。真空管の状態が安定するまで動作を待つ「オートディレイスタート」、内部回路の電流異常を検知して電力供給を制限する「オーバーカレントプロテクション」、出力オープンでも容易に損傷しない設計とすることで、取り扱いの難しさを軽減したとしている。

バナナプラグ対応の2chステレオスピーカー出力を装備。6.3mm標準ヘッドフォン端子も備える。入力は金メッキ仕様のステレオRCAと、PHONOを搭載。MM型カートリッジ対応フォノイコライザーを内蔵しており、アナログレコードプレーヤーと直接接続することもできる。

定格出力は2.5W×2ch。対応スピーカーは4~8Ω(2系統)。出力特性は20Hz~20kHz、THDは0.3%、SN比は90dB。突起部を除く本体サイズは184×158×80mm(幅×奥行き×高さ)で、真空管含めた高さは最大105mm。重さは1.7kg。

  • 背面