Windows 10の「プロダクトキー」とは

Windows 10の「プロダクトキー」は25文字の英数字で構成されるコードです。Windows 10を新規インストールしたり、再インストールしたときの「ライセンス認証」に「プロダクトキー」の入力が必要とされます。

Windows 10の「プロダクトキー」は、PCのパッケージや付属するカードに記載されています。こうしたラベルを確認できない場合でも、コマンドプロンプトやPowerShellでプロダクトキーを表示することが可能です。自作PCの場合はフリーソフトの「Windows Product Key View」を使うことで確認できます。

  • Windows 10のプロダクトキーが印刷されたカード

    パッケージ版やDSP版のWindows 10では、付属するカードやパッケージにプロダクトキーが記載されています

コマンドプロンプトで調べる方法

Windows 10が最初からインストールされているメーカー製PCならば、「コマンドプロンプト」でプロダクトキーを調べることが可能です。

  • Windows 10のプロダクトキーをコマンドプロンプトで調べる方法1

    【1】タスクバーの検索ボックスに①「cmd」と入力すると、検索結果に「コマンドプロンプト」が表示されるので、②「管理者として実行」をクリックします。ユーザーアカウント制御が表示された場合は「はい」をクリックします

  • Windows 10のプロダクトキーをコマンドプロンプトで調べる方法2

    【2】「wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey」と入力して(ここからコピーして貼り付けるとラクです)、「Enter」キーを押します

  • Windows 10のプロダクトキーをコマンドプロンプトで調べる方法3

    【3】PCにプロダクトキーが存在している場合は、「OA3xOriginalProductKey」という項目の下に25文字のキーが表示されます

PowerShellで調べる方法

Windows 10が最初からインストールされているメーカー製PCならば、「Windows PowerShell」でもプロダクトキーの確認が可能です。入力する内容は、コマンドプロンプトと同じ「wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey」のほか、「(Get-WmiObject -query ‘select * from SoftwareLicensingService’).OA3xOriginalProductKey」でも同じ結果が得られます。

  • Windows 10のプロダクトキーをPowerShellで調べる方法1

    【1】タスクバーの検索ボックスに①「powershell」と入力すると、検索結果に「Windows Powershell」が表示されるので、②「管理者として実行」をクリックします。ユーザーアカウント制御が表示された場合は「はい」をクリックします

  • Windows 10のプロダクトキーをPowerShellで調べる方法2

    【2】「wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey」と入力して(ここからコピーして貼り付けるとラクです)、「Enter」キーを押します

  • Windows 10のプロダクトキーをPowerShellで調べる方法3

    【3】PCにプロダクトキーが存在している場合は、25文字のキーが表示されます

Windows Product Key Viewで調べる方法(自作PC向け)

コマンドプロンプトやPowerShellでプロダクトキーが表示されない場合は、フリーソフトの「Windows Product Key View」を使うことで、プロダクトキーを確認できます。自作PCユーザーはこの方法を使うとよいでしょう。

  • Windows 10のプロダクトキーをWindows Product Key Viewで調べる方法2

    ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、「winproductkey.exe」をダブルクリックして実行します

  • Windows 10のプロダクトキーをWindows Product Key Viewで調べる方法3

    Windows Product Keyの欄にプロダクトキーが表示されます

  • Windows 10のプロダクトキーをWindows Product Key Viewで調べる方法4

    ソフトの終了後、寄付に関するダイアログが表示されます。寄付をしない場合は「No」ボタンをクリックします。寄付する場合は「Yes」ボタンから手続きを行います。このダイアログは複数のパターンがあり、ボタンの名称が異なる場合があります

Windows 7/8.1からアップグレードした場合はプロダクトキーが無い

Windows 7またはWindows 8.1からWindows 10に無償アップデートした場合は、「Windows 10のプロダクトキー」がありません。代わりにハードウェア情報と紐付けた「デジタルライセンス」が提供されています。

  • Windows 10に無償アップデートしたPCのライセンス認証状態

    ライセンス認証の状態は、「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」で確認が可能です。この画面は、Windows 8.1からWindows 10に無償アップデートしたPCのものです

プロダクトキーが必要となる場面

プロダクトキーはWindows 10の新規インストールや再インストール時に必要となります。インストールの途中でキーを入力する画面が表示されます。ただし、Windows 10はプロダクトキーを入力せずにインストールすることも可能で、デジタルライセンスで認証済みのPCでは、インターネットに接続すれば自動認証されます。自動認証されない場合は、「ライセンス認証」の画面でプロダクトキーの入力を求められます。

  • プロダクトキーが必要となる場面1

    Windows 10のインストール時にプロダクトキーの入力を求められることがあります

  • プロダクトキーが必要となる場面2

    インストール後にプロダクトキーを入力して認証することも可能です

Windows 10のライセンス認証については、下記の関連記事で詳しく解説しています。ご参考にどうぞ。

【関連記事】
Windows 10のライセンス認証、その仕組みと実行方法を解説

「プロダクトID」と「プロダクトキー」は別もの

Windows 10には「プロダクトID」と呼ばれる、製品を識別するためのIDが存在しています。これは「プロダクトキー」とはまったく異なるものなので、メモしてもライセンス認証には使えません。

  • Windows 10のプロダクトID確認画面

    プロダクトIDは「スタート」→「設定」→「システム」→「詳細情報」で確認が可能です。プロダクトキーとは異なるので注意しましょう

検証環境:Windows 10 バージョン21H1(May 2021 Update)