パナソニックは7月8日、マイクロフォーサーズマウントの望遠ズームレンズ「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.」(H-X2550)を発表した。35mm判換算で50~100mm相当をカバーするズームレンズ。ズーム全域で開放F1.7通しと、単焦点レンズ並みの明るさや描写性能に仕上げた。オートフォーカスや絞りの制御を動画に最適化し、高品位な映像制作にも使えるようにした。価格は242,000円で、発売は8月26日。

  • ズーム全域で開放F1.7通しの明るい望遠ズームレンズ「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.」(H-X2550)

5月に開発発表をしていたレンズで、今回詳細な特徴や価格などが発表になった。

世界で初めて、標準から望遠のズーム全域でF1.7の明るさにしたのが特徴で、すべてのレンジで大口径単焦点レンズに迫る優れた描写性能や美しいボケ表現が得られる。最短撮影距離はワイド端で0.28m、テレ端で0.31m、最大撮影倍率は0.42倍と、近接撮影性能にも優れる。2019年夏に販売を開始した広角ズームレンズ「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH.」と合わせると、35mm判換算で20~100mmの広いレンジをF1.7通しでカバーできる。

  • 近接撮影性能に優れるほか、オートフォーカスや絞りは動画撮影を重視した設計になっている

オートフォーカス用にリニアモーターを採用し、高速・高精度で静かなAF制御を可能にした。フォーカシング時のピント位置の移動に伴って画角が変化するブリージング現象をズーム全域で抑制したほか、なめらかな露出変化が得られる絞りのマイクロステップ制御も採用した。写真はもちろん、高品位な映像制作にも使えるようにした。

本体は防塵防滴仕様で、マイナス10度の耐低温仕様。フィルター径は77mm。最大径は87.6mm、長さは127.6mm。重さは約654g(レンズフード、レンズキャップ、リアキャップ除く)。

  • 重さは約654gと、マイクロフォーサーズの交換レンズとしてはかなりの重量級だ