Microsoftは6月28日、Windows 11 Insider Previewを公開した。Windows 10 Insider ProgramのDevチャネルにて配信されており、参加することでダウンロードが可能だ。原稿執筆時点ではISOは提供されておらず、新規インストールは不可能。Windows 10からのアップグレードのみとなっている。

  • Windows 11 Insider Preview

    Windows 11 Insider Preview

なお、アップグレードするにはWindows 11の最小ハードウェア要件を満たしている必要がある。MicrosoftはPCがWindows 11が動作するかチェックできる「PC正常性チェック」ツールを公開していたが、より正確性を高めたものを提供する準備のため現在は一時撤回中。必要な最小システム要件は同社のWebサイトで確認が可能だ。

  • Windows 11の最小ハードウェア要件を満たしていないとWindows 11 Insider Programの画面で警告が出る

  • Windows 10 Insider ProgramのDevチャネルを選ぶことで、Windows 11 Insider Previewにアップグレードが可能になる

  • Devチャネルに参加すると、Windows UpdateでWindows 11 Insider Previewがダウンロードされるようになる

  • スタートメニューは中央に移動となった

  • タスクバー設定の「Taskbar alignment」を左揃えにすると、見慣れたWindows 10と同じ配置になる

  • 設定画面は一新。シンプルで使いやすくなった印象だ

  • Windows Vistaや7に搭載されていたウィジェット機能が復活

ここでは、以下のスペックの自作PCにWindows 11 Insider Previewを導入し、問題なく動作するのか試して見たい。

【検証環境】
CPU AMD Ryzen 9 5900X(12コア24スレッド)
マザーボード MSI MPG X570 GAMING EDGE WIFI(AMD X570)
メモリ Micron Crucial Ballistix RGB BL2K8G36C16U4BL(DDR4-3600 8GB×2)※DDR4-3200で動作
ビデオカード MSI GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC
システムSSD Kingston KC600 SKC600/1024G(Serial ATA 3.0、1TB)
CPUクーラー Corsair iCUE H115i RGB PRO XT(簡易水冷、28cmクラス)
電源 Super Flower LEADEX V G130X 1000W(1,000W、80PLUS Gold)
  • この環境でWindows 11の最小ハードウェア要件を満たすにはマザーボード(MSI MPG X570 GAMING EDGE WIFI)のUEFIメニューを呼び出し、「Settings」→「Security」→「Trusted Computing」の「Security Device Support」を「Enable」に「AMD fTPM switch」を「AMD CPU fTPM」に設定する必要があるs

  • すんなりWindows 11 Insider Previewにアップグレード完了できた。デバイスマネージャを確認してもすべてのデバイスが問題なく認識していた

  • Steamアプリも問題なく動作

意外にも問題なくWindows 11 Insider Previewにアップグレードが行えた。ビデオカードをはじめ、ドライバ類も問題なく動作しており、パーツはすべて認識していた。Steamアプリも動作し、試しにApex Legends、レインボーシックス シージ、バイオハザード ヴィレッジを起動してみたが、すべて問題なくプレイができた。

Microsoft StoreもWindows 10と変わらずに稼働しており、購入したゲームのダウンロードも問題なく行えた。わずか数時間の試用ではあったが、Insider Previewでありながら、普通に使えるという印象だ。通知やタスクトレイ、右クリックメニューの表示や挙動はWindows 10から変わっている。使い勝手の面で大きく変わった部分は、またの機会で詳しく紹介したいと思う。