外出時の暑さ対策として人気が集まっている携帯扇風機(ハンディファン)ですが、うっかり落として強い衝撃が加わった製品や、屋外に駐車中の車内など高温になる場所に長く放置した製品は、バッテリーが損傷して発火や破裂の危険性が高まる――。このような気になる調査結果が、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)から発表されました。

  • 手軽さで人気の携帯扇風機(ハンディファン)だが、衝撃を加えたり取り扱い方を誤ると、思いも寄らぬケガや火災の要因となることが明らかになった

携帯扇風機の多くは内部にリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、USB経由で充電できる手軽さが好まれて広く普及しています。しかし、リチウムイオンバッテリーは衝撃や高温、水分に弱く、取り扱い方によってはバッテリーの発火や破裂を招き、ケガや火災の原因になりかねません。

携帯用扇風機のバッテリーが破裂する事故の再現映像(映像提供:NITE)

NITEは、以下の点に注意して携帯用扇風機を取り扱うよう案内しています。

  • 地面に落とすなど強い衝撃を与えない
  • 直射日光の当たる車内など高温になる場所に放置しない
  • 雨水や海水、飲み物など、水分がかからないようにする

もし、強い衝撃を与えてしまったなど上記の項目に該当する場合は使用を中止し、メーカーや販売店に相談することを勧めています。

買い替えなどで不要になった製品を廃棄する場合も注意が必要です。リチウムイオンバッテリーが内蔵されているので、燃えないゴミとして捨てることはできません。自治体が定めた方法で廃棄することが求められます。