ローソンは6月22日、食品ロスの削減に向け、店舗ごとの天候・販売などのデータをもとにAIで算出した商品ごとの値引き推奨額を提示する実証実験を東北地区の一部店舗で開始すると発表した。

同社は設立当初より店舗で自由に値引き販売が実施できるよう、POSレジに値引きキーがあり、値引きシールの消耗品登録も行ってきた。現在、全体の約8割の店舗で値引き販売を実施しているという。

今回、消費期限が短く比較的食品ロスの発生リスクの高い弁当・おにぎり・寿司・調理パンカテゴリーにおいて、店舗ごとにその日の在庫数などの状況に応じた値引き額をAIが推奨する。店舗では、推奨された値引き額をもとに対象商品に値引きシールを貼り販売する。

  • 左から、値引き推奨画面イメージ、値引き販売の様子

これまでは、店舗ごとの判断で値引き時間や値引き額、対象商品などを決定しており、経験に頼る部分が大きかったものを、AIを活用した仕組みを導入することで、より簡易かつ効果的に値引き販売を行うことができるようになるとしている。

今回の実験結果を踏まえ、2023年度中の全店での導入を目指す。