ニコンは6月2日、ニコンZマウントのフルサイズミラーレスカメラに対応した単焦点レンズ「NIKKOR Z 28mm f/2.8」「NIKKOR Z 40mm f/2」の開発を進めていることを発表しました。現在のZマウントレンズのラインナップに欠けている小型軽量の交換レンズで、価格も手ごろな水準になる可能性が高く、Zシリーズユーザー待望のレンズとなりそうです。

価格は未定で、発売は2021年内を目指すとしています。

  • 広角レンズ「NIKKOR Z 28mm f/2.8」

  • 標準レンズ「NIKKOR Z 40mm f/2」

いずれも、小型軽量でシンプルな外観にまとめられた単焦点レンズ。写真で見る限り、どちらのレンズもほぼ同じサイズ、同じフィルター径に仕上げられているとみられ、ボディに装着したまま軽快に持ち運べるレンズとなりそうです。高画質の「S-Line」には属さないことから、価格も手ごろな水準になることが期待できます。

フルサイズミラーレス用の交換レンズは、光学性能を突き詰めて描写性能を高めた明るい大口径レンズをカメラメーカーやレンズメーカーが競って出していた時期がありました。しかし、そのようなレンズは大きく重くて日常的な利用には向かないうえ、何より価格がきわめて高くて容易に購入できないことが敬遠され、ユーザー離れを招く要因の1つになっていました。

その反省を受け、カメラ内の補正機能を活用して小型軽量に仕上げた交換レンズをカメラメーカーやレンズメーカーがこぞってリリースする流れが加速しています。価格も抑えられており、写真ファンからの評価も上々。ニコンもこのトレンドに乗ったことで、再びフルサイズミラーレスが盛り上がる可能性があります。