アンカー・ジャパンは、GaN(窒化ガリウム)半導体を採用したAnkerブランドのUSB-C急速充電器 第2世代「Anker Nano II」シリーズを発表。第1弾製品として、45W出⼒モデル「Anker Nano II 45W」を5月25日に発売した。価格は3,390円。

  • Anker Nano II 45W

  • プラグは折りたたみ式

新たな独自技術「Anker GaN II」を用いて、既存のGaN充電器からさらに小型化を図ったのが特徴。本体サイズは約35×38×41mmで、⼀般的な45W出⼒の充電器と⽐べて約35%⼩型化したという。折りたたみ式プラグを採⽤し、携帯性も高めた。重さは68g。

  • 独自技術「Anker GaN II」を採用。さらなる小型化を図った

  • Nano II 45W(左)。⼀般的な45W出⼒の充電器と⽐べて約35%⼩型化した

USB Power Delivery(USB PD)に対応し、最大45W出⼒が可能なUSB Type-C端子を装備。スマートフォンからノートPCまで幅広い機器を急速充電できる。⼀般的な5W出⼒の充電器と⽐べて、iPhone 12を最⼤3倍速く充電可能(0%から30分充電した場合)。さらにProgrammable Power Supply(PPS)規格にも対応し、Galaxy S21などの対応スマートフォンへのフルスピード充電が可能。M1搭載のMacBook Airであれば2時間20分でフル充電できるとしている。

  • Anker Nano II 45W

  • 充電できる対応デバイスの例

Ankerは2018年、充電器のパワー半導体素材に、従来のシリコンよりも大電力を効率的かつ安全に供給でき、小型化も図れるGaNを世界に先がけて採用した。

最新のGaN IIテクノロジーでは、GaNの効率性をさらに向上。電源ICと回路設計に独⾃の⼯夫を施し、スイッチング周波数を⾼めて電⼦部品を省サイズ化するとともに、内部基板部品の⽴体配置と回路構造を最適化することで、高周波化によって発生する熱やノイズ(EMI)の抑制を実現している。

なお、7月下旬には最大65W出⼒に対応し、一般的な60W出力以上の充電器に比べて約60%小型化した「Nano II 65W」(3,990円)と、最大30W出⼒対応で、同クラスの充電器と比べて約60%小型化した「Nano II 30W」(2,990円)を発売予定。65Wモデルはプラグを折りたためる(30Wモデルは折りたたみ不可)。

  • 最大65W出⼒の「Nano II 65W」。3,990円で7月下旬発売

  • 最大30W出⼒「Nano II 30W」も、2,990円で7月下旬発売