米Amazonは5月17日(現地時間)、米国、英国、ドイツ、カナダ、フランス、イタリア、スペインにおいて、ロスレスオーディオの音楽ストリーミングサービス「Amazon Music HD」へのアップグレードを無料にすると発表した。同じ日に、米AppleがApple Musicで、7,500万以上のロスレスオーディオの楽曲を6月から追加費用なしで利用できるようにすると発表しており、ロスレスオーディオに拡大する音楽ストリーミングサービスの競争が激化している。

米Amazonは2019年9月にAmazon Music HDを開始。現在、7,000万曲以上をロスレスオーディオで配信しており、そのうち700万曲以上は最大24-bit/192kHzの「Ultra HD」で利用できるようにしている。通常の音楽ストリーミングサービス「Amazon Music Unlimited」は個人プランが9.99ドル/月(Primeメンバーは7.99ドル/月)、ファミリープランが14.99ドル。これまでAmazon Music HDには5ドル/月の追加費用が必要だったが、無料でアップグレードできるようになった。

米国では、Tidalが「Tidal HiFi」という16-bit/44.1kHzのサービス(19.99ドル/月)で高音質音楽ストリーミングサービスを開拓。今年2月にSpotifyが、ロスレス再生の音楽ストリーミングサービス「Spotify HiFi」を2021年後半に提供開始すると発表した。