Bleeping Computerは5月6日(米国時間)、「Windows 10 Sun Valley update kicks Windows 95's icons to the curb」において、現在Microsoftが制作を進めているWindows 10の新しいアイコンデザインと現在のアイコンデザインの比較画像を公開した。新しいアイコンデザインは正面を向いたものが多く、スマートフォンのようなスクリーンサイズの小さいデバイスにおいても認識しやすいものになっている。
Microsoftが提供しているプロダクトで使われているアイコンのデザインは時代と共に変わってきた。ただし、一部のデザインは最近のスマートフォンアプリで採用されることが多いデザインに基づいている一方、あるアイコンはWindows 95の時代から変わっていない。Microsoftプロダクトのアイコンのデザインは複数の時代が混在した状況になっている。
Microsoftはこのところ、こうした状況を変える取り組みを進めている。すべてのプロダクトに横断するようにデザインの刷新を進めており、すべてのデザインをモダンなものに変更する予定だ。今回Bleeping Computerが取り上げたのは「C:\Windows\System32\Shell32.dll」ファイルに含まれているフォルダやデバイス、設定、コントロールパネル、アプリケーションなどのシステムアイコン。MicrosoftはWindows 95の時代からこのファイルにシステムアイコンを格納しており、このファイルが更新されたということは、Microsoftがこのデザインへの変更を考えているということを意味している。
Windows 95の時代から使われているアイコンは、スマートフォンのようなサイズのデバイスでは認識しにくい。また、いくつかのデザインは今のところ意味の側面からはわかりにくいものもある。新しいアイコンはフラットで正面を向いたデザインになっており、PCのみならずスマートフォンなどのデバイスからも認識しやすいものになっている。
このデザインは2021年秋に公開が予定されている「Windows 10, version 21H2」で導入されることになるものと見られ、この段階でWindows 95から長らく使われてきたアイコンが交代することになりそうだ。