広告トラッカーのブロック、ページの高速表示、暗号資産による報酬システムを採用した広告表示などユニークな機能を備えたブラウザ「Brave」。5月6日(米国時間)にリリースされたiOS版(バージョン1.25)に「Playlist」という新機能が追加された。音楽、ビデオ、ポッドキャストといったWebコンテンツを登録し、オフラインでも視聴可能にする。iPhone/iPad向けから提供し、今年後半にはデスクトップ版とAndroid版にも実装する予定。

Playlistに追加するには、動画やオーディオメディアを長押しして「Brave Playlistに追加する」を選ぶ。いくつのかのWebサイトでは、「Brave Playlistに追加する」メッセージが表示される。Playlistのリストには、右上のボタンをタップしてメニューから「Playlist」を選択してアクセスする。

Brave Playlistの最大の特徴はオフライン再生をサポートすること。デフォルトで、Playlistに登録したメディアコンテンツをオフライン再生できるように自動保存する設定になっている。

例えば、飛行機に搭乗する前にビデオコンテンツをPlaylistに追加しておき、機内でオフライン視聴したり、お気に入りのビデオやポッドキャストをいつでも楽しめるようにPlaylistに登録しておくといった使い方が可能。Braveは「Take your favorite content with you, anywhere.」とアピールしている。YouTubeで試してみたところ、YouTubeは有料のPremiumアカウントを契約しないとオフライン機能を利用できないが、Brave Playlistを使えば、一般アカウントでもPlaylistに登録してオフラインで再生できた。

Playlistのプレイヤーでは、再生/一時停止、15秒進む/戻る、高速再生/スロー再生、次のアイテムにスキップなどが可能。iOSのピクチャーインピクチャー機能をサポートしており、Braveから別のアプリに切り替えても再生を継続できる。オープンなWeb標準のメディアのほとんどに対応するが、DRM(デジタル著作権管理)をサポートしていないため、SpotifyやNetflixのようなメディア配信サービスのコンテンツは利用できない。

通信量やキャッシュするデータが増えるPlaylistの自動保存を使いたくない場合は、設定の「Playlist」で「オフライン再生のために自動保存する」をオフにする。