ソニーは、自分の“推し”のキャラクターを印刷したアクリル製キーホルダーに、非接触ICカード技術「FeliCa」(フェリカ)モジュールを内蔵し、電子マネーの支払い機能を持たせた「推し払いキーホルダー」を試験販売する。

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    推し払いキーホルダー。左が「暁美ほむら」、右が「鹿目まどか」

第一弾はアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター「鹿目まどか」、「暁美ほむら」の2種類のデザインを採用。それぞれのキーホルダーに、楽天Edyの機能を搭載している。通販サイト「ANIPLEX+」で5月1日午前10時から5月31日まで予約販売を行う。価格は各2,980円。商品の配送は7月予定。なお、期間中に予定数を達成した場合、早期に販売を終了する可能性があるという。

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    支払いイメージ

推し払いキーホルダーは、既存のアクリルキーホルダーの外観・厚みを考慮し、内部にFeliCaモジュールを埋め込める、新開発の多層構成の製法を使用。アクリルキーホルダーが一定の厚さ(約3mm)とサイズ(縦115mm、横86.5mm以内)であれば、さまざまな形状で規定の通信性能を保持できるという。また、デジタル印刷を利用し、金型不要の加工方法で製作するため、初期費用が抑えられ、少量生産も可能とのこと。

これまで、キーホルダーに汎用的な電子マネー機能を付けるためには、本体の金型代や版代に加え、形状ごとに通信性能検定が必要だったが、推し払いキーホルダーではこれらの課題をクリアしたかたちだ。ソニーはこの試験販売を通じて、他のアニメキャラクターとのコラボレーションや、アーティストのライブグッズなどへの活用を検討していく。

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    推し払いキーホルダーの内部構造(緑の円盤状の部品がFeliCaモジュール)