2021年4月、第2世代となる「Apple TV 4K」が発表されました。SoCが第1世代のA10X Fusionから「A12 Bionic」へとアップデートされたほか、Siriに対応した新型リモコン「Siri Remote」が付属するなど操作性も強化されました。
今度のApple TV 4Kの目玉は、やはり「画質」でしょう。ハイフレームレートのHDR映像とDolby Visionの再生がサポートされ、AirPlayが機能強化されたことで、iPhone 12 Proで撮影したHDRムービー(Dolby Vision HDRビデオ)も劣化なしに再生できるようになりました。
カラーバランス調整(キャリブレーション)機能も、画質重視の姿勢によるものといえそうです。テレビはパネルが液晶なのか有機ELなのか、液晶であればバックライトがエッジ型なのか直下型なのか、あるいはメーカーの映像に対する考えかたの違いなど、さまざまな要因により色味や明るさが異なるものですが、それでは制作者の意図したとおりの映像を再生できないため、AppleはiPhoneを利用したキャリブレーション機能を用意したのです。
その使いかたは、画面の案内に従いiPhoneの前面をテレビへ向けるだけ。iPhone内蔵のセンサーが光/色を感知し、それがApple TV 4Kへフィードバックされることで、ベストな明るさ/色味に自動調整してくれます。
この機能はApple TV 4K専用ではなく、第1世代のApple TV 4KとApple TV HDでも利用できます。OSをtvOS 14.5以降にアップデートする必要があるほか、組み合わせて使うiPhoneもiOS 14.5以降が動作するFace ID対応モデルでなければなりませんが、画質にこだわるユーザにとっては見逃せない機能になるはずですよ。