米アップルは4月15日、4月22日のアースデイ2021を前に、新たな環境保護の取り組みを発表しました。地球上の森林を増やして二酸化炭素を削減することを目指している世界の森林プロジェクトを支援すべく、総額2億ドル(約217億円)を投資して“Restore Fund”(再生基金)を設立。年間100万トンの二酸化炭素を削減することを目標に、環境保護団体のコンサベーション・インターナショナルや投資銀行のゴールドマン・サックスとの共同事業として開始します。

米アップルで環境・政策・社会イニシアティブ担当バイスプレジデントを務めるリサ・ジャクソン氏は「自然界には、大気中から二酸化炭素を排除するのに利用できる最高の手段がいくつかあります。森林、湿地、草原といった環境は大気中の二酸化炭素を引き寄せ、それを土、根、枝に永久に貯蔵します」と語り、森林を増やすことで地球上の二酸化炭素を削減できることを解説しています。

アップルは、自社やサプライチェーンの事業において、2030年までにカーボンニュートラルにすることを目指すと発表しています。そのうちの75%は直接的に削減できると見込んでおり、残り25%分は今回の再生基金を通じ、大気中から相当量の二酸化炭素を削減することで解決しようとしています。

今回の再生基金に関しては、私たち消費者も取り組みに参加できるのがポイント。現在、アップルストアの店頭でApple Payを利用して商品を購入すると、アップルの負担で1会計につき1ドルをコンサベーション・インターナショナルに寄付する取り組みが4月22日まで行われています。コンサベーション・インターナショナルは今回の再生基金に加わっており、Apple Pay利用の商品購入で二酸化炭素軽減の取り組みを支援できるわけです。

  • アップルストアの店頭でApple Payを利用して商品を購入すると、1会計につき1ドルが環境保護団体に寄付される取り組みが行われている