米NVIDIAは4月12日(現地時間)、年次カンファレンス「GTC 21」を実施し、その中でデータセンター向け、デスクトップPC向け、ノートPC向けにAmpereベースのGPUを一挙に8製品発表した。前世代比で最大2倍の高速性能を実現するという。
今回発表されたGPUは、データセンター向けの「A10」「A16」、デスクトップ向けの「RTX A5000」「RTX A4000」、ノートPC向けの「RTX A2000」「RTX A3000」「RTX A4000」「RTX A5000 Laptop」の8製品。いずれもNVIDIA Ampereアーキテクチャをベースに設計されており、新しいRTコアやTensorコア、CUDAコアを搭載してパフォーマンスを最大2倍に高速化。ノートPC向けでは第3世代となるMax-Qテクノロジーを採用し、さらに「Dynamic Boost 2.0」「WhisperMode 2.0」「Resizable BAR」などの最新機能も網羅することで、高度なワークフローにも対応するという。
また、NVIDIA Ampereアーキテクチャの前世代となるTuringアーキテクチャを採用した新GPU「NVIDIA T1200」「NVIDIA T600」もあわせて発表した。プロ向けの高度なアプリケーションにも対応し、統合グラフィックスから大幅にアップグレードした性能と機能を利用できるとしている。
新しいNVIDIA RTX GPUのうち、デスクトップ向けとデータセンター向けは4月下旬からパートナー各社やOEM各社から提供を開始。ノートPC向けはモバイルワークステーションPCに搭載され、2021年第2四半期以降から製品の発売が順次始まるという。