シャオミ(Xiaomi)は3月29日、YouTubeやTwitterなどのライブ配信を通じて、新製品発表会を開催。同社フラッグシップスマートフォン「Mi」シリーズの上位モデル「Mi 11 Pro」「Mi 11 Ultra」および、低価格モデル「Mi 11 Lite 5G」を中国で発表した。日本での発売は未定。

Mi 11 Pro

Mi 11 Proは、同社のフラッグシップスマートフォン「Mi 11」の上位モデル。6.81インチのディスプレイは2K解像度(3,200×1,440ドット)でAMOLEDを採用。120Hz駆動に対応し、ゲームプレイ向けに排熱設計にも注力されている。表面ガラスはコーニングの最新世代強化ガラス「Gorilla Glass Victus」を搭載。また、Harman/Kardonによるデュアルスピーカーを搭載する。

  • Mi 11 Pro。防塵防水性能を持つ

背面カメラは50MPメイン、画角123度の13MP超広角、 8MP望遠の3レンズ構成。メインレンズのイメージセンサーには、シャオミとサムスンが18カ月かけて共同開発した、“ほぼ1インチ”をうたう1/1.12インチのGN2センサーを新採用した。画素サイズは1.4μm。ズームは光学5倍、デジタル最大50倍。動画は8K撮影に対応。光学手ブレ補正もサポートする。

  • 1/1.12インチのGN2センサーを搭載

プロセッサはQualcomm Snapdragon 888を搭載し、5G通信に対応する。メモリは8GBから、ストレージは128GBから。防塵防水性能はIP68に準拠する。バッテリーは高密度・高速充電対応などをうたう5,000mAhバッテリー。67Wの有線/無線充電に対応し、いずれも36分間の充電で満充電が可能とする。80W出力をサポートするワイヤレス充電スタンドをセットにしたモデルも提供される。

Mi 11との違いは、Dolby Vision対応、放熱設計、バッテリー容量、67W充電対応、GN2センサーの搭載、IP68のサポートなど。本体サイズは74.6×164.3×8.53mm、重さは208g。

価格は8GBメモリ・128GBストレージの場合で4,999人民元。8GBメモリ・256GBストレージの場合で5,299人民元。12GBメモリ・256GBストレージの場合で5,699人民元。

Mi 11 Ultra

Mi 11 Ultraは、Mi 11シリーズの最上位モデル。画面サイズやディスプレイ性能、スピーカー、防塵防水など本体の主な仕様はMi 11 Proと近いが、カメラ機能に注力し、背面上部にカメラエリアが大きくとられている。

  • Mi 11 Ultraの背面

背面にはメインの50MPレンズに加え、画角128度の48MP超広角、48MP望遠、dToFセンサーを搭載。メインの50MPレンズにはGN2センサーを採用し、超低照度下での写真を明るく映すアルゴリズムも搭載した。望遠レンズのズームは最大120倍。3レンズ全てで8K撮影に対応する。

カメラエリア右側に設けられた小型ディスプレイは、撮影内容を映すことで、メインカメラを使ったセルフィーが行える。小型ディスプレイではこのほか、着信通知やバッテリー残量、時計表示なども可能。本体サイズは64.3×74.6×8.38mm、重さは234g。

価格は8GBメモリ・128GBストレージで5,999人民元。12GBメモリ・256GBストレージで6,499人民元。12GBメモリ・512GBストレージで6,999人民元。

  • ソニーのコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット DSC-RX100M7」との撮影写真の比較も。「カメラと比べても画質が凌駕している」と夜景写真の明るさをアピールした

Mi 11 Lite 5G

Mi 11 Liteは、薄さ6.81mm、重さ159gと、薄型軽量が特徴の5Gスマートフォン。Mi 11からスペックと価格が抑えられている。外装はすりガラスによるつや消し素材を採用。カラーバリエーションも豊富で、ブルー、ピンク、ホワイト、ブラック、グリーン、イエローの6色が用意される。バッテリー容量は4,250mAh。薄型ながらデュアルスピーカーも搭載する。

  • Mi 11 Lite 5G

  • 全6色を展開

ディスプレイは6.55インチのAMOLEDで、狭額縁を採用。リフレッシュレートは90Hz。背面カメラは64MPのメイン、画角119度の8MP超広角、5MP望遠マクロを搭載し、肌のトーンを一括調整できる機能や、画面を手鏡のように使える機能などを搭載する。プロセッサはSnapdragon 780Gで、5G通信をサポート。

価格は8GBメモリ+128GBストレージで2,299人民元、8GBメモリ+256GBストレージで2,599人民元。