富士通は、製造現場における、AIモデルを運用管理するソリューション「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA 現場品質AI 運用管理パッケージ」（以下、「現場品質AI」）を、3月26日より販売すると発表した。

「現場品質AI」は、研削や切削などの加工工程において、設備のセンシングデータを収集・分析し、加工品質をリアルタイムに予測するAIモデルを専用サーバーに作成・導入し、一元管理する。

これにより、これまで各設備の近くに設置したエッジデバイスごとにに導入していたAIモデル運用の煩雑さの解消と、導入・運用コストの低減を実現するという。

  • 「現場品質AI」全体イメージ

AIによる品質予測のためには、設備のセンシングデータから特徴量を抽出し、機械学習などによりAIモデルを作成するため、設備に関する専門的な知識と高度なデータ分析技術が必要となるが、「現場品質AI」は、富士通が持つ製造現場でのIoT技術、AIモデル生成技術や実証実績を活用することで、加工品質を予測する。

「現場品質AI」は、エッジデバイスから独立した専用サーバーを提供することで、必要な処理能力に応じてサーバー構成を変更可能。また、RやPythonで開発されたAIモデルをそのまま導入することが可能だという。

また、予測結果を蓄積・評価することで、AIモデルのチューニング時期を判断することが可能だという。

販売価格（税別）は「COLMINA 現場品質AI 運用管理パッケージ」は、1テナント 64,800円/月、1設備は36,000円/月。

同社は、製造現場におけるAIモデルの経年劣化や設備環境変化による予測精度低下への取り組み強化など、AIモデルのライフサイクル管理をさらに充実させることで、「現場品質AI」の展開範囲を広げ、製造業におけるDX加速を支援していくとしている。