KDDIウェブコミュニケーションズは3月9日、センサーが圃場(畑)の温度・湿度・照度の異常を検知して農業生産者へ電話・メール・SMSで通知する、農業IoT「てるちゃん」を発表した。
通知するタイミング(検知後すぐ/指定時刻)を選択でき、深夜の状況を監視して、起床時に通知を受けて確認することも可能だという。また、利用者が気になるタイミングで電話をかけるか、スマートフォンやPCなどのブラウザ画面上で閲覧することで、最新の温度・湿度・照度の測定値を知ることもできるという。
スマートフォンやPCなどのブラウザ画面から新規登録と機器購入手続き後、手元に届いた小型のセンサーを監視したい場所に設置し、ルーターを電源に繋げば設置作業は完了。
価格は、最小構成(ルーター1台・センサー1つ)なら機器費用は24,750円、システム利用料は月990円で利用を開始できる。使った分だけかかる費用として、監視料金は1回あたり2円から、通知料金はメール利用なら0円から、確認料金はブラウザ画面からなら0円から。
ルーターとセンサーの間の最大設置距離は約200m(見通し距離)、ルーター1台につきセンサーを8つまで接続することが可能。
また、農閑期など、てるちゃんが不要な時は利用を月単位で一時停止することかできる(一時停止中は、アカウント維持費として、ルーター1台につき1カ月あたり330円かかる)。
現在の「てるちゃん」は、農業向けに最適化した形で提供しているが、温度・湿度・照度の管理が必要なジャンルでも利用することが可能。例えば、畜産施設の温湿度管理による家畜飼育環境の改善、食品や農産物倉庫の温湿度管理による品質の保全、オフィスや工場などの温湿度管理による労働環境の保全などにも応用することが可能。将来的には、センサーの種類を増やすことで、他の農作物や圃場環境にも対応していく予定だという。