◆PCMark 10 v2.1.2506(グラフ70~75)
PCMark 10 v2.1.2506
UL Benchmarks
https://benchmarks.ul.com/pcmark10
ゲームベンチはこの程度にして、最後に通常のアプリケーションテストを。こちらでは基本的に「差が無い」事を確認できれば良い訳である。で、まずOverall(グラフ70)を見ると、基本的に大きな差は見られない事が確認できる。ただ多少凸凹しているのはTest Group(グラフ71)の結果を見ると判るが、主にGaming(つまり3DMark FireStrikeの結果)が影響している事が判る。まぁこれは当然と言えば当然である。ただ良く見ると他のTest Groupでも、全体的にGeForce RTX 3060がちょっとだけ控えめな結果になっている。
まずEssentials(グラフ72)だが、ここはApp Statupが多少ばらつく程度で、ここは大きな問題にならない。続くProductivity(グラフ73)では、GeForce RTX 3000系2製品がSpreadsheetsで低めなのは、全体的にOpenCLのスコアがやや低めである。例えばSpreadsheetEnergyMarketOclというベンチの結果は
GTX 1660Ti | 0.694735 |
---|---|
RTX 2060 Super | 0.68392 |
GTX 3060 | 0.988185 |
GTX 3060Ti | 0.83671 |
(単位:sec) |
となっている。要するに時間が掛かるほど遅くなるわけだが、どうもAmpereアーキテクチャ、OpenCLではTuringよりも若干遅いのかもしれない。
この傾向は続くDigital Contents Creation(グラフ74)のPhoto EditingとRendering & Visualizationでも発揮されており、このあたりが多少数字がバラつく要因になっているようだ。
とは言え性能が目立って大きく低下しているというほどではなく、少なくともAMDのVegaとNaviほどには変わらない訳で、それほど支障はないだろう。
最後にOffice 365を利用したApplication Testであるが、なぜかGeForce RTX 2060 SuperのみExcelで大きく落ち込む(実データを見てみると、Pcm10ExcelCopyFormulas/Pcm10ExcelCopyData/Pcm10ExcelCopyCompute1/Pcm10ExcelCopyCompute2といった、セルのコピーを伴う処理が妙に時間が掛かっている。理由は不明)以外はほぼ横並びで、概ね差が無いとして良いかと思う。
◆Sandra 20/20 R14g(グラフ76)
Sandra 20/20 R14g
SiSoftware
https://www.sisoftware.co.uk
今回はGPGPU的に使うような製品ではないので、GPUの性能比較は行わないが、DirectX 11のVideo Memory Bandwidthのみ確認してみた。グラフ76がそれだが、まずInternal Bandwidthは表1に示すように288GB/sec~448GB/secまで幅があるのだが、少なくともDirectX 11のAPI経由ではほぼ128GB/sec前後で横並び。一方Interfaceの方はPCIe Gen3とGen 4の対応で見事に2倍の帯域になっており、これは明確に差が出る形になった。まぁこのあたりはスペック通りとして良いだろう。