ニコンは、ミラーレスカメラ「Z 7II」「Z 6II」用の新ファームウェア「Ver.1.10」を2月25日15時に提供すると発表した。瞳検出の性能を向上する他、動画撮影機能も強化する。

  • ニコン、「Z 7II」「Z 6II」向け新ファーム - 有料でRAW動画出力も

    「Z 7II」「Z 6II」用の新ファームウェア「Ver.1.10」が登場。有償となるが、RAW動画出力機能も提供する(写真は「Blackmagic Video Assist 5 12G HDR」と組み合わせたところ)

主な変更内容として、「Z 7II」「Z 6II」の瞳AFで瞳検出性能を向上。従来よりも人物の顔が小さくても瞳検出を行えるという。動画機能も強化されており、Z 6IIでは4K UHD/60pの内部記録を新しくサポートする。なお撮像範囲はDXフォーマット(APS-Cクロップ)になり、画質は[標準]に固定される。

この他、有償でRAW動画出力機能も提供する。Blackmagic Design社製の外部レコーダー「Blackmagic Video Assist 5 12G HDR」および「Blackmagic Video Assist 7 12G HDR」に対応し、HDMI経由でRAW出力(ProRes RAW、Blackmagic RAW)を行える。また、Atomosの「NINJA V」に出力して記録したProRes RAW動画において、Final Cut Pro 10.4.9以降で追加されたISO設定、色温度の調整にも対応する。

RAW動画出力サービスは有料で、1台あたり33,300円(税込)。ニコン修理センターへの送付か、ニコンプラザ、サービスセンターに持ち込むことで利用できる。サービスセンターでの点検・修理は事前予約が必要となっている。