東芝映像ソリューションは、全録レコーダー「レグザタイムシフトマシン」の新機種として、対応する有機EL/液晶REGZAと連携し、クラウドAI高画質技術を活用できる「DBR-M4010」、「DBR-M3010」を3月5日に発売する。価格はオープンプライス。HDD容量と店頭価格(税別)は、M4010が4TBで10万円前後、M3010が3TBで9万円前後。
最大7chの番組を常時録画する「タイムシフトマシン」を搭載したBDレコーダー。クラウド上に構築した映像情報のデータベースを活用して高画質化を図る、「クラウドAI高画質技術」対応の東芝製テレビと連携する機能を搭載したのが特徴だ。対応するテレビは2020年発売の有機ELテレビ「X9400シリーズ」、「X8400シリーズ」と、液晶テレビ「Z740Xシリーズ」、「M540Xシリーズ」。
同技術は、番組の詳細ジャンルやコンテンツごとの画質特性をクラウドから取得し、観ているコンテンツに適切なパラメーターを用いて高画質処理を行うというもの。新しい「タイムシフトマシン」にもこのデータベースをダウンロードし、録画番組の再生時にその番組にマッチするデータベースをテレビと通信することで高画質化を図る。たとえば長時間録画(AVC録画)した番組の解像度や色調を補正し、自然な色合いを再現するといったことを可能にする。
チューナーの構成は、タイムシフト用の地上/BS/110度CSデジタル3系統と地上デジタル1系統、タイムシフト/通常録画兼用の地上/BS/110度CSデジタルを3系統装備。さらに、別売のタイムシフトマシン内蔵レグザ(テレビ)と組み合わせると、最大13チャンネルのタイムシフトマシンとして利用可能になる。
タイムシフトマシン内蔵レグザでなくても、リモコンひとつでタイムシフトマシン機能を呼び出せる。「始めにジャンプ」「過去番組表」「ざんまい スマートアクセス」なども使え、見たい番組や見逃した番組をかんたんに楽しめるとする。
レグザ以外のテレビと組み合わせてタイムシフトマシン機能を利用することも可能。主要9社のテレビのリモコンコードに対応したリモコンが付属し、「リモコンひとつでタイムシフトマシン内蔵のようなテレビに進化する」という
レグザブルーレイなど東芝レグザ製品でおなじみの、放送時間よりも時間を短縮して番組を楽しむ「時短」機能を搭載。ネットワーク機能も備え、録画した番組をスマートフォンに持ち出す「スマホdeレグザ」にも対応する。
BDドライブを搭載し、Blu-ray/DVDのダビングや再生もできる(Ultra HD Blu-rayは再生できない)。BD/DVDへのダビングは、自動編集して手軽にディスクへダビングできるおまかせダビングや、ダビング先の容量に合わせて 画質を調整するかんたんダビング、2つ以上の番組を移す詳細ダビングが利用できる。
タイムシフト録画可能時間の目安は、M4010が6ch/15日間、M3010が6ch/11日間(いずれもスマホ長時間画質設定の場合で、1日あたり最大23時間録画した場合)。別売USB HDDを追加して容量を拡張することもできる。録画方式はDR録画(放送波のまま)と、圧縮変換するAVC録画(2〜12倍モード)、標準画質のVR録画(1〜8時間モード)が選べる。
番組再生や編集作業、ダビング作業などさまざまな機能の並行処理を可能とする「R-2」エンジンを搭載。タイムシフト録画中でも、Blu-ray再生や、放送番組などの保存/ダビング/ダウンロード、スマートフォンへの同時番組配信などが行える。
HDMI出力を1系統備え、1080/60pや4K/24p出力に対応する。SDカードスロットやUSB端子も備えている。消費電力は41W(動作時)/63W(BSアンテナ給電時)。本体サイズは430×219×59mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg。リモコンやB-CASカード(赤miniB-CAS)2枚、電源ケーブル(長さ約1.5m)などが付属する。