川崎重工業は、藤田医科大学の構内に、同社が開発したロボットを活用した自動PCR検査システムの設置を完了し、藤田医科大学との連携により、「川崎重工業株式会社 藤田医科大学内PCR検査センター」としてPCR検査サービス事業を開始することを発表した。
同サービスは、藤田医科大学で採取された検体に対し、PCR検査の全工程をロボットで無人化/自動化することで、医療従事者の感染率区を低減しつつ、検査能力の拡大・強化を可能とするもの。最終的な結果の判定は藤田医科大が行うが、遠隔監視による安全性確保などに配慮しつつ、既定の検査手法であっても80分以内で検査を終えることができるようになるという。
また、同サービスは一般的な40フィートコンテナ内に収まるため、必要な場所に出張して活用することも可能だという。
藤田医科大では、2020年12月より1日当たり最大1500検体の検査を実施しているが、同サービスの本格稼働時には1日最大2500件(16時間稼働の場合)の検査が可能となり、国内施設最多レベルの検査体制1日当たり最大4000検体までの拡充に寄与することができるという。
なお同サービスは、2月中は実証実験として進められ、衛生検査所登録後に本格稼働予定だとしている。