エレコムは2月4日、コンセントに直挿しできるWi-Fi中継器「WTC-C1167GC」を発表した。新たに「離れ家モード」を搭載し、屋外での利用が法律で禁じられている5GHz帯の電波をカットして合法的に利用できるようにしたのが特徴。予想実売価格は税込み5,480円前後で、発売は2月上旬の予定。
2.4GHz帯と5GHz帯に対応したIEEE802.11ac対応のWi-Fi中継器。特徴的な「離れ家モード」は、自宅に隣接する離れ家に向けて電波を拡張するためのモード。離れ家モードに切り替えると、屋外での利用が認められていない5GHz帯の2つのバンドの電波をカットし、5GHz帯は屋外利用が認められた1つのバンドのみ利用する。
エレコムによると、屋内での利用を前提とした5GHz帯対応のWi-Fi中継器を離れ家に向けて使っている人は少なくないという。だが、5GHz帯の屋外利用は違法となってしまう。「メーカーとしては、離れ家にWi-Fiの電波を拡張したいというニーズがあることを知りながら、違法となる状態で使うことを黙認するわけにはいかない。安心して使ってもらうために、離れ家モードを搭載した製品を用意した」と開発の意義を語る。自宅のみで使う場合は、5GHz帯の電波をフルに使って効率よく通信する。離れ家モードはエレコムが特許出願中。
離れ家モード以外の機能は、一般的なWi-Fi中継器と同じ。壁のコンセントに接続するだけで、自宅に設置したWi-Fiルーターの電波を拡張し、これまで電波が弱くなっていた場所でも快適な通信ができるようになる。本体はコンセントに直挿しできる構造で、下のコンセントをふさがない設計としている。本体は直線的でおしゃれなデザインとし、リビングになじむようにした。通信速度は5GHz帯接続時が最大867Mbps、2.4GHz帯接続時が最大300Mbps。
本体サイズはW62×H91×D43mm、重さは約125g。カラーはブラックとホワイトの2色を用意する。