カメラ機器の展示会「CP+」を主催するカメラ映像機器工業会(CIPA)は1月19日、2月25日からオンラインで開催する「CP+2021」の開催概要を記者説明会で発表した。初の完全オンライン開催となる今年のCP+2021は、出展社が国内外の20社に決定。SNSで写真や映像を楽しむ若年層や、女性&ファミリー層、地方在住の人など、これまでCP+に来場したことがない人、来場が難しかった人も楽しめるように内容を工夫する。

  • 完全オンラインでの実施となる今年のCP+。入場事前登録は1月20日の13時から開始する

今年のCP+2021は、2月25日(木)~28日(日)にオンラインのみで実施し、例年使われるパシフィコ横浜での展示は実施しない。入場は無料だが、CP+のWebサイトでの事前登録が必要となる。入場事前登録は、1月20日(水)の13時から受け付ける。

出展社は国内外の20社で、内訳は国内の出展社が14社、海外の出展社が6社となる。百数十社が出展した2019年以前と比べると数は少ないが、「国内の大手メーカーは出展しており、内容の濃いイベントにできるのではないか」(実行委員長の笠松厚雄氏)と自信を見せる。

  • 出展社一覧(プレスリリースより)

CP+2021のコンテンツは、出展社の一押しコンテンツを配信する「公式チャネル」、キーマンのパネルディスカッションなどを実施する「主催者企画」、注目のトピックスを随時配信する「Twitter」、各出展社のコンテンツが見られる「出展社特設サイト」、各出展社のセミナーが見られる「出展社セミナー」の5つのパートで構成する。動画のアーカイブは3月31日まで視聴できる。

今年のCP+2021は、CP+に足を運んだことのあるプロカメラマンや熱心な写真ファン以外に、若年層や女性&ファミリー層、地方在住の人など、これまでCP+に来たことがない新しい来訪者の開拓を目指すという。具体的な内容は未定。

完全オンライン開催なので、CP+の目玉となっていた新製品のタッチ&トライや開発者との雑談は楽しめない。このあたりをオンラインでどのように再現するか、各メーカーの腕の見せどころといえそうだ。

  • 会場でのリアル開催がなくなったので、CP+の目玉となっていた新製品のタッチ&トライは実施されない。ふだん接することのできない開発者と直接話ができる機会も失われてしまうのか